1999年の演劇まとめ

2000/01/03


よかったと思うもの

ほんと、ここ1〜2年で、100人以下の小劇場で上演される演劇のうまさが 急激にあがりました。なので、相当数の公演が演劇を見て楽しむことにおい ては○と言える状況です。4000円以上の有名劇団、有名演出家の公演と劇場 で見るぶんにはそれほど差はないと思います。あまたある作品のなかで、 「従来とおんなじ演劇はいやだ。私たちは演劇を進歩させたいの。」と叫ん でいるかもしれない作品を選んでみました。
  1. メッセンジャープロジェクト:「氷原」: アートスペースプロット:1月
    本で選びました。人間性の描きかたでしょうか。
  2. ワンスモア:「倭王伝」:シアターサンモール :10月
    本で選びました。日本民族が合理主義だけによらない何かを持っていることに。
  3. G.O.A:「無記名式ジェノサイドQP」: タイニイアリス:6月
    本+演技。奇抜な想像力に。
  4. KEY企画:「沈黙のたたかい」: シアターVアカサカ:4月
    本+演技。絶妙な心理表現に。
  5. JALOPY:「HEPBURN」:ウッディシアター中目黒 :12月
    視野の広さに。映画やドラマの本に関する技術、もっと演劇に生かしてもいいですよね。
  6. ぼっくすおふぃす:「彼と四人の女」: セッションハウス:3月
    演技なき演技に。読みでも演じない語りで劇世界ができちゃうんですね。
  7. 座・芝居屋さん :「我々は元気です」: モリエール:1月
    アイデア+演技。まぬけを承知で行動する人間がどう見えるか。
  8. FEVER DRAGON:「BLACK ARTIST」: 芸術劇場・小:5月
    不思議な劇空間に。人の動きがなんとも物語的。

有名所でよかったもの

ともさかりえはなかなか良かったですが、有名劇団や大きな劇場の新作は、小劇場に比べて 突き抜ける物がないというか、役者がイメージを守りすぎているような感じがして特別面白 さを感じる作品が思い当たりませんでした。かろうじて燐光群かなあ。名作を意欲的に取り 組んだ公演に好感をもてたのが多かったような気がします。
  1. 「セツアンの善人」: 新国立劇場中:6月
    劇場に支配されない自由さが良い。松たかこ+串田和美の組み合わせも新鮮。
  2. 文学座 :「野分立つ」: 俳優座劇場:2月
    中高年向きだけど、老後への勇気を与えてくれる。
  3. NLT:「バタフライはフリー」: ウッディーシアター中目黒:5月
    ウェルメイドをこの規模の劇場で見れたしあわせ。
  4. 「オレアナ」:パルコ劇場 :8月
    演技よりも、テキストがスリリングでした。
  5. 燐光群:「天皇と接吻」:スズナリ :11月
    演劇として見せるものへの探求心を刺激する。
  6. 「キーン」:新国立劇場・中:10月
    アメリカ・イギリスとは違うフランス演劇の味。

よかったミュージカル

初めてみたレ・ミゼラブルも、ライオンキングも良かったですが、熱意あふれる以下の 3作品を選びたいと思います。
  1. スイセイミュージカル:「FAME」:芸術劇場・中:11月
    輸入物らしからぬ自由な空気。歌やダンスがしみこんでくる。
  2. ミュージカル座:「アインシュタイン・フォーリーズ」:六行会ホール :12月
    歌、歌、歌。物語を書かずに歌を書くとはこういうことなのか。
  3. ミスタースリムカムパニー:「from 1945」:千本桜ホール:7月
    ステップ、ステップ、ステップ。足の裏からも汗が吹き出しそう。

劇場別観劇回数

平均的に質の高い中目黒や、濃いのが多いタイニイアリスとdie pratzeが下北沢方面 よりも多くなったようです。千本桜はそれでも皆勤ではないですよ。


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