2003/03/30
それと、演劇祭を通じて感じたこと。週替わりで1人の劇作家をあつかった演劇
祭というのは、いままでほとんどなく画期的でした。つかスタイルの劇を6週間
も続けて見たいと思える人は本当に偉いと思います。私は同じ類のを続けてとい
うのが苦手なので、より新しい表現方法を求めつつ見てしまいましたが、各劇団
の役者スタッフがひたすら繰り返し追求してきた演劇のロマンを感じとれないよ
うでは観劇者引退の日が近いのかもしれません。
日曜午前からテアトル新宿で「呪怨」を見る。福祉事務所のボランティア(奥菜恵)が
ケアに行った家は、変死事件や行方不明がおこっているお化け屋敷と呼ばれている家
だった。封印された押入れをあけると猫みたいな○○が現れ。。。
荷物発送の取り扱い店を探してうろうろしていたら、結局
アートスフィアまで2時間かけて歩いてしまい、フレディが早く終わったので、恵比寿
まで歩いてしまい、たくさん歩いた1日でした。
1〜3月で43本でした。
1月5日 もしもしガシャーン「いつも心に太陽を」 サニーサイドシアター 3000円
はじめてみました。仙台の劇団とのことです。つかこうへいをテーマにしたイベント
の1本目で、たぶんかなりそのままの「いつも心に太陽を」上演だと思います。という
のも北区つかこうへい劇団ができてから代表作はかなり見ているのですが、この作品
だけは足を運んだことがなかったのでオリジナル?がどうなのか知らないのです。
この公演については、かなりハードホモ路線で、一般市民、じいちゃん、ばあちゃん
にはキツイかもしれません。テンションやスピードについてはいいところ行ってると
思いますが、2時間持たせるにはもうひと工夫欲しいです。例えば、演劇への取り組み
が見ていてうれしくなるような。
1月11日 アーノルドシュワルツェネッガー「グレートUSA」OFFOFF劇場 2500円
山の手事社見ようと下北いったら昼公演がなかったので、適当に入りました。旗揚
げ公演だそうです。米軍基地のある福生市ではアメリカンな生活にどっぷりはまっ
ている若者達が多く、しかも勘違いがたくさんいて。。。
ドタバタ、お下劣、はちゃめちゃな内容でした。レオタードねえちゃんの無愛想な
ダンスがなかなか面白かったけど、年のはじめからこんなの見てしまい少しげっそ
り。。。
1月11日 フレーメン演劇隊「終章」 サニーサイドシアター 共通券
はじめてみました。つかこうへい演劇祭の2本目です。元高校教師がつくった劇団が
人気女優を迎えて10年ぶりの新作を上演することになった。出し物は劇団の作演と
看板女優の愛と衝突の物語で、15年前の2人に酷似した内容であった。しかも結末は
まだ書きあがっていない。役者たちはこの公演の目的を疑いながら、互いに追い詰
められてゆく。。。
これまで劇団がとりくんだ作品として、つか作品のさわりがいろいろ入ってました
が、オリジナルの本でした。特に風間杜夫の銀ちゃんにこだわっていて、サブタイ
トルにもなってます。主要キャストは30才以上だと思いますが、危ない位テンショ
ン高くて、この人たちはこれまでどんなことをやってきたのだろうと興味がわいて
しまいました。現在のつか劇団でもみられないアダルトで狂気に満ちた劇でした。
1月12日 大人の麦茶「ピンポンダッシュ」 ウッディシアター中目黒 3300円
1998年に初演されたものだそうですが、それは見てません。横浜小金町のボロアパ
ートで住人の男が自殺を図ったが、突然現れた男に助けられた。彼は最近引越した
はずの隣に住んでいた男で、天井裏に隠れ住んでいたのだった。男2人の天井生活が
始まり、部屋にはオタクなのに女にもてる変な新住人がやってきた。。。
いろいろな人間関係の持ち方をしている人たちがアパートの1室に集まり、なぜか
かみ合うことがある。とにかく、こんなことあったら本当に楽しいだろうなという
本が見事。
1月13日 Tokyo International Players「輪舞」 芸術劇場小1 3000円
たぶん初めて見ました。アルトゥア・シュニツラー作の男女の出会いについて
のオムニバスものです。相手を変えながら2ストーリーを演じるので、こういう
タイトルなんでしょう。ウェルメイドなドラマを期待していた人には、かなり
過激でお下劣でしょうが、劇としてのセンスは良かったです。日本人が3人と
外人さん8人の出演でしたが、7割位日本語でした。異文化交流もたまには
大切だー。
1月15日 「人間風車」 パルコ劇場 7500円
2000年の公演も見ました。内容わかっ
ていて見るべきでない作品かもしれませんが、スリルを味わうかわりに、前半
からのせりふの意味がなるほどと思えるところがありました。役者がほとんど
かわって人間関係の温度みたいなものも前回と違いますが、からみの部分は練
りが足りないかなあとも思えました。
1月18日 上田「熱海殺人事件」 サニーサイドシアター 共通券
劇団は初めてみました。1998年、石原良純で
上演されたサイコパスをベースにした熱海です。気が狂う位に練習してあ
るのが感じられるパフォーマンスでしたが、動きの機敏さに比べると、ここぞ
という箇所でのせりふが、量の多さに押されてしまっているようで、少しもっ
たいない感じがしました。こういう演劇バカな役者さんの方が、普段はカタギ
の仕事してたりするんだろうな。
1月18日 ベターポーヅ「ビール樽が熊の毛皮を着込んで火薬で心臓をふくらませています」 TOPS 2800円
ひさしぶりにみました。仲が良いのか悪いのかよくわからない2つの家族がいて
いったり来たりしながら問題をおこしてゆくような内容です。でもなんでそん
なストーリーなのかわからないのがベターポーヅでもあります。
最近みるのがせりふ劇が多いので、総合表現系はついていけなくなって来てい
て、ダンスにしろ映像にしろ価値あるものが作られているとは思うのですが、
なんでなんでの連続でした。
10周年記念イベントの書初め大会も、意表を着く内容でびっくり。
1月19日 「シェルブールの雨傘」 グローブ座 7000円
2000年の公演も見ました。内容はみなさ
んご存知のとおり。グローブ座がジャニーズ事務所運営になっての公演ということ
でジャニーズ色が強くなるかと思ってましたが、過剰サービスもなく硬派なシェル
ブールでした。語りせりふが無く歌だけというのが特徴のこのミュージカルですが、
あまり派手に歌いすぎると壊れてしまうので、藤谷美紀というのは良いキャスティ
ングだと思います。私にとってはもっともすきなミュージカル作品の1つなので、
とにかく見れたことがうれしい。
1月19日 タイム&リング「明日へのサヨナラ」 ジェルスホール 2300円
旗揚げ公演だそうです。30年続いていた喫茶店が再開発で立ち退かなければなら
なくなった。しかし店の権利書がなくなっていたため、反対活動や補償が難しい。
悩んでいた息子が気が付くと若い母親と息子が生まれる前に死んだ父親がいて、
今は1973年だという。息子は早く死んで、母親に苦労をかけた父親が許せない。。
。
タイムスリップと地上げというかわった組み合わせのストーリーでした。最初
のうちは懐かし話で茶を濁してるだけでしたが、だんだん濃いキャラのぶつかり
あいになってきてスリルありました。でも全体として今、演劇活動を始めた意味
を感じさせてくれるものが欲しかったかなあ。
1月25日 SHO-SAKU事務所「ツカコーヘーと賢者の石(袴田行進曲)」 サニーサイドシアター 共通券
座長以外は初めてみました。魔法の国で殺犬事件が発生し捜査員が国王の元に
むかっているが、国王はへんなやつで偽の地図を書いたり、スヌーピーの警察
長官を犯人にでっちあげたり。。。
花房座長の公演は見たことあったので、まともな内容でないことは予想してま
したが、つかこうへい演劇祭の前3公演と同様のものを期待してきた人は泣きた
くなったかもしれません。もっと小規模に濃いやつをやると面白いのですが、
つかこうへいをテーマにというのが違うと思います。
1月25日 トレランス「ルネッサンス」 紀伊国屋ホール 4500円
初めて見ました。上杉祥三のプロデュースユニットです。美大出身でディズニー
のキャラクター商品描きを仕事としている女性がフィレンツェ旅行の途中で行方
不明となった。気づくと500年前のルネッサンス時代でレオナルド・ダ・ヴィンチ
の絵のモデル、リザになっていた。ライバルのミケランジェロや新進のラファエロ
とも関わって信じられないうれしさだが、美術史上の大きな変化がなぜおこった
か、自分がここに来た意味を知る。。。
日本人で外国の芸術家ものをやると、硬い内容でセンスいまいちな劇になりやす
いけど、これくらい大胆なキャラクタ設定をしてくれるとかなり面白い。語り手
をおいてドキュメンタリーのような構成にするのは、基本的には演劇向きではな
いけれど、テレビのドキュメンタリーが現代側で作られているという設定を入れ
ているためにしっくりきていた。
1月26日 「ピルグリム」 新国立劇場中 7350円
1989年に第三舞台で初演された作品だそうです。ピルグリムとは聖地を求めてさま
よう者ということで、小説家が現実と空想を行き来して理想を追い求める人々の
ストーリーを書くという内容です。
個人的には、これが今、面白いとは思えませんが、破壊と無秩序から建設的な精神
を求めた80年代演劇者のひとつの到達点ではなかろうかと考えました。多くの新し
い情報を盛り込んだ演劇が、20世紀終盤の理想の演劇として、それに反する方向の
ものに対しても推進力となったのではないか。そして今、新しい意味での破壊を必
要としているのではないか。
1月26日 ユニットバス「ブスい。」 千本桜ホール 2000円
旗揚げ公演です。仕事はできるのにブスなばかりにどんどん辺鄙な部署に飛ばされ
るOLが、北海道の運送会社にやってきた。ところが、そこで突然もてだしてハッピ
ーに。東京で同居しながら女として扱ってくれなかった役者も撮影のため北海道に
やってきて。。。
エンターテイメントに徹してノリの良さや、笑える会話がたくさんありました。中
盤以降あまりストーリー展開がなく煮詰まってしまったようにも感じましたが、コ
メディの演出としていい味だしてました。1時間半から2時間突っ走るだけの本がで
きたらけっこうおもしろい団体になるかもしれません。
2月01日 新宿芸能社「二丁目行進曲」 サニーサイドシアター 共通券
初めてみました。おかまバーにアルバイト志望の青年がやってきて、時給30円の
みならいをはじめる。しかし客は彼の元先生だったり、偽警官だったり調子があわ
ない。彼はいつかは二丁目に自分の店を持とうと考えているが、ママたちは彼に
この商売の厳しさを教える。。。
つか作品で良く出てくる、及川以造が店のママ役であやしい人物を演じていました。
台本があるのかどうかはわかりませんが、役者が演技力でぶつかり合うはげしい
内容でした。ただ後半の核心にむかう所が、演劇的にはすでに聞かされたようなせ
りふなので物足りなさもありました。選曲とかダンスが意外とよかった。
2月01日 「ファンタスティックス」 世田谷パブリック 6000円
NYでロングランしてした小劇場ミュージカルです。
1999年のトラムでの公演も見ました。今回、宮本亜門演出、井上芳雄主演と
いうことでチケットも3階席がなんとか買えたというところなのですが、確かに
見た目、歌、動きともクオリティは高いです。でもやっぱり、作品的に好きにな
れないのです。観客ありきのショーテイストなところがかなあ。
2月02日 StageStation「新ハムレット」 千本桜ホール 2500円
太宰治の本を脚色しての上演だそうですが基本的にはシェークスピアのと同じ
だと思います。名作を小さい劇場でやると学芸会っぽい(場所が学芸大学駅前
だからというわけではないぞ)雰囲気になりやすいのはつらいですが、入りこん
で見ればかなりおもしろいハムレットに仕上がっていると思います。特に男優陣
がおもしろい役作りができてます。
実は、花粉症の薬を飲みはじめて、かなり眠気におそわれてました。時間があれ
ばもう1回見に行こうかと思ってます。2/11まで。
2月08日 魔女の巣「熱海殺人事件」 サニーサイドシアター 共通券
初めて見ました。タキシード姿の木村部長刑事がタカピーに騒ぎまくるスタンダ
ード?な熱海でした。演出が北区つかこうへい劇団の現役で、外部公演として熱
海をやることに周囲の反対もあったということですが、あえて選んだようです。
役者のパフォーマンスとしてできることについては出し切っていたように思いま
すが、語ってはいるんだけど悲劇的要素が浮き出てこないというか、演技らしい
演技になりすぎてる感じがしました。
どうでもいいことだけど、花束が菊だとにおいが苦すぎるかもしれない。
2月08日 ヴィレッジ「1989」 青山円形劇場 3800円
1994年にNYLON100℃で上演された「1979」をブルースカイが書き直したものです。
元GRAYのメンバーだったというさえないミュージシャンがレコード会社をくびに
なった。しかし彼に夢中な女子高生がいて、彼女は彼が成功するために、タイム
トンネルを通って過去へ向かう。大ヒットした爆風スランプやXの曲を彼に歌わ
せ成功し、武道館ライブの日を迎えるが。。。
「1979」のビデオをひっぱりだしてきて1時間位見直してみました。ケラもインタ
ビューで商業演劇として開き直って作ったと言ってるくらいコテコテした、彼と
してはセンス悪すぎる作品かもしれませんが、見た人、関わった人には印象強い
作品になったということなんでしょうね。初めて生で本谷有希子を見ましたが、
統率するタイプには見えないけど、重要人物になりうる魅力がありますね。
2月09日 キューポラ会「All-around」 die pratze 1500円
初めてみました。精神的に不安定なところがある若手作家と彼女が、家に転がり
込んできた弟を実家に連れかえるため函館に向かう。葬式帰りの隣の奥さんまで
同乗して車は北へ。作家はふだんは理性的で仕事もしっかりこなすのだが、激高
すると手がつけられなくなる。いっぽう北海道のどこかの町にある1軒の定食屋
では、1人の学生がおかみさんに熱を上げアタックを繰り返すがかわされてばか
り。せっかくプレゼントしたエプロンも着てもらえずいらいらは募る。さらに病
院に社会復帰は難しい難病で入院している女は、毎日のように面会に来てくれる
男に、なんで優しくしてくれるのかわからず、きつく当たってしまう。。。
4組の男女関係における、どこまでが普通で、どこからが普通でないかという微妙
な心理劇でした。何が表現できてこの公演が成功なのかということは難しいので
すが、意欲的な作品であったことは確かです。
2月15日 CAPTAIN CHIMPANZEE「FIRE BIRD」 ポケット 2800円
ときどき見てます。24世紀、人類は過去にタイムトラベルする技術を手に入れ、
歴史が変えられるのを防ぐためにパトロール隊を作った。インカ帝国の復活を
狙う男達や、願い事がかなう宇宙の卵と呼ばれるものを探すへんな女王様が過
去へ向かって旅たち、パトロール隊も向かうのだが、自分達の歴史がタイムト
ラベルで変えられたことによって成り立っていたことを知り。。。
スタートレックのようなスペースオペラを意識したということで、場面がころ
ころかわってアクションもたくさんありました。初ポケットということで、劇
場の使い方を考えていろいろやってみたという感じですが、本の良さが売りだ
と思うので、もうちょっと硬めな作りで見たかったような気もします。
2月15日 「トイヤー」 グローブ座 7000円
ガードナー・マッケイ作、ロバート・アッカーマン演出のアメリカ現代劇です。
誰が探してきた作品かわかりませんが、かなり強烈でせりふの質も高い2人劇です。
翻訳が良いというのもあると思います。日本人劇作家で、今この内容を書ける人が
思いあたらないです。セックスと精神異常を扱った内容なので露出も多く、ジャニ
ーズ常連客に見せる内容とは思えないのですが、終演後の会話も満足げで、ほんと
いまどきの女性はタフです。製作tptですが、ベニサンピットで上演されてる公演
に匹敵する出来だと思います。近いうちに再演されるんじゃないでしょうか。
2月22日 ジンジャントロプスボイセイ「RとJ」 青山円形劇場 3500円
ひさしぶりに見ました。ロミオとジュリエットをテキストベースとしていますが、
パフォーマンスアートとして全く新たに構成されたものです。ダンボール箱が置か
れたステージに黒ずくめの男女が現れ、どついたり倒れたり、砂袋が落ちてきたり
、いろいろでした。しかし、意味わからなかった。昔のジンジャンはもっと特有の
緊張感があったのですが、アート系に共通する雰囲気が増えてしまった気がします。
2月22日 富良野塾「屋根」 世田谷パブリックシアター 6300円
2年ぶりの東京公演です。富良野のかたすみに住む一組の夫婦の一生を大正、昭和、
平成の時代の移り変わりとともにシンプルに描いた内容です。
演劇の幕構成ではなく、ドラマのシーン構成で書かれていて、ぶつぶつ切れて次へ
進んでしまうのですが、上演された分だけが書かれたわけではなく、もっと多くの
ストーリーの中から刈り込んで作ったという感じがします。東京以外はほぼ日替わ
りで全国公演をしていて、一回一回の公演でベストを尽くすべく追求されて作られ
ています。倉本聡のネームバリューを全く意識しなかったわけではないですが、せ
りふの質の高さに恐怖すら感じました。
劇場の客がいつものパブリックシアターと違う。テレビ関係者が多かったのかな。
2月23日 天 「The day will soon break.」 千本桜ホール 2200円
第2回公演です。弟のたましいを自分は鬼だという少女に抜き取られ、熱血兄と友人
の霊能力者が助けに向かう。しかし結界に満ちた悲しみが人々をマイナス思考に導
き。。。
30代と思われる女性による劇団ですが、けっこう激しかったです。オカルトっぽい
活劇としてふつーな内容でしたが、ストーリー展開やテンション上げどころなどう
まく作られていました。
3月01日 ミスタースリムカムパニー 「JUNCTION」 スペース107 4000円
ときどき見てます。昭和39年、ツイストブームにわく若者たちが大きな大会を開こ
うとするが、昔の仲間でグレてしまった男の妨害で会場が借りられない。。。
ほんと単純な青春熱血なストーリーなんだけど、歌とダンスをここまで濃縮してく
るのがつくづくすごい。劇場が少し大きくなったけど観客に伝わるパフォーマンス
を惜しげもなくやってくれる。また大きくなったので、若手がダンスで動けるスペ
ースができて、みんなやるじゃんと初めて気が付いた。
3月01日 タチ・ワールドプロデュース 「チャーリーはどこだ?」 芸術劇場中 6800円
内容を確認せずにチケット買ったので、子供向けも覚悟して行ったのですが、
1948年にブロードウェーで初演されたジョージ・アボットとフランク・ルーサーの
ファルスミュージカルということでした。オックスフォードの卒業式の日、チャー
リーとジャックは恋人を招待するが、同席するはずのチャーリーのおばさんが来な
い。女の子達が帰るというので、チャーリーは女装しておばさんになりすまし。。。
どたばた劇でミュージカルをやるのは難しそうで、ストーリーに密着した感じで
ないクラシック調のナンバーが並んでました。元四季の役者が多かったせいもある
かもしれませんが、歌や群舞が固めに作られて、その内容が良いので、ドタバタ劇
がほとんど面白くないのはしかたないのでしょうか。
3月02日 K DASH Stage 「東京メッツ」 博品館 5000円
オーディションで集めた女性キャストによるミュージカルショーです。目の保養に
なりましたというのはさておき、若いんだけど長年、歌やダンスをやってる人達を
集めてるのでパフォーマンスがしっかりしてるし、組み合わせが違う5〜6人グル
ープでの出し物が多かったけど合わせ方も、しっくり来てました。ものすごく労力
と費用をかけて作ってるように思えますが、世間一般にはあまり知られることもな
いでしょうね。がんばってる人達が力を発揮できる場がもう少しあればとも思いま
す。元セーラーサターン三田真央がすごく成長しているのにはびっくりしましたが、
まだ15歳なんですね。ミュージカルの役者としてみるなら11番西奈里紗かなあ。
3月02日 Pl. 「執事サンセット」 千本桜ホール 2000円
はじめてみました。イギリスの古風な貴族の家にサンセットという執事がいて、
主人や娘から大きな信頼を受けていた。アメリカからご主人の友人が戻ってきて
から変なことが起こり、ついにご主人が銃撃されて死んでしまう。娘はその友人
と結婚し、サンセットに出ていけという。。。
剣劇アクションものでした。話の展開がスムーズじゃないけど、アクションシー
ンはかなり気合入ってました。音響はたしかに大きすぎかも。
3月07日 白昼夢 「イリュージョンソリューション」 千本桜ホール 1500円
はじめてみました。絵を描いている2人の男が1人の女に出会う。彼らは歩き回って
缶詰やお菓子を拾ってきて食べているが、彼女には男達がかなり衰弱しているのがわ
かる。ある日、完成した絵、ヘブンと名づけられた絵を見せられるが、へんな道化が
あらわれ現実を見ろと言う。。。
千本桜では珍しい美術系テーマの劇でした。1時間位でストーリーとして完成された
内容とは言いがたいのですが、詩的なせりふや美術製作物はなかなかの出来で印象と
してインパクトある内容でした。
3月08日 R.U.P 「寝盗られ宗介」 サザンシアター 6000円
1996年に北区の見たのですが、その時誰が出てたか思い出せません。旅回りの劇団が
次の出し物に「寝盗られ宗介」をやることになったが、座長の奥さんの看板女優が突
然出て行くと言い出す。宗介と女郎あがりのおしまの物語と重なり合い。。。
横山めぐみは素材はいいけど、生演劇しかもつか作品にはフィジカル的に難があるの
は事実で、張り合う相手のいない銀之丞がからまわりしている感じは否めないです。
ヴィンテージシアターと銘打ってるからにはワキもきっちり固めて欲しかったです。
3月08日 R.U.P 「フォーティンブラス」 グローブ座 7000円
2001年の扉座公演も見ました。シェークスピア
のハムレットにちょっとだけ出てくるノルウェー王子フォーティンブラス役の俳優を
中心にした楽屋ものです。ハムレット役のスター俳優が勝手に内容を変えたり、若い
女優に手を出したりして、共演者達は次々と切れてゆく。もう舞台上で反乱を起こす
しかないと思いつめた時、微妙な奇跡が起こる。。。
基本的には青春熱血ものですが、微妙に凝ったところがおもしろい本です。プロデュ
ース公演ということで役者の個性を生かした演出をしつつ、だんだん見えてくる作品
のテーマをうまく表現していたと思います。昼夜連続のR.U.Pでしたが、このフォーテ
ィンブラスは期待以上の公演でした。でもパンフ高いのつらい。
3月15日 MODE 「アメリカ」 シアタートラム 4500円
はじめて見ました。2001年からの再演です。20世紀初頭、プラハからアメリカにわた
った少年は、おじの世話になったり、ホテルに就職したりするが、ねっからの純粋さ
が、欲望渦巻くアメリカ社会とはあい入れないものがあり。。。
主人公の少年役を含め、場面ごとに違う役者が演じるという、入れ替わりと着替えが
激しい作りでした。なんでこんなヴィジュアルに凝ったものをつくろうとしたのかわ
かりませんが、文学に近い演劇でないものを作ろうとした迫力が伝わってくるような
気がします。
3月15日 Brain Storming 「きらきらと輝ける日々よ懐かしく」 千本桜ホール 2000円
旗揚げ公演です。中国革命の時代、孫文や蒋介石の妻となった3姉妹の激動人生を
ミュージカルにした内容です。まだ、劇、歌、踊りがまとまっていないですが、素材
としては、大劇場で公演可能な内容だったと思います。ミュージカルの作家が書くと
は思えないような政治的な問題も扱っていて、歴史のお勉強にもいいかもしれません。
映画館で見るより、夜中にひとりでビデオなんかで見るほうが恐そう。それ以上のコ
メントは控えます。
3月16日 イプセンを上演する会 「ロスメルスホルム」 新生館スタジオ 2000円
イプセンを上演する会の第1回公演で上演したのがこの作品ということですが、私は
初めてみました。いなか町で牧師が悩み苦しんで仕事をやめると言い出し、彼の妻が
死んだあと世話をやいていてくれた女性に結婚を申し込む。しかし彼女は拒絶し。。。
上の映画を見るために早起きしたためか、かなり寝てしまいました。本の内容は
おもしろいと思うのですが、長い会話シーンが多くて、コンディションが良いときに
見ないと理解しきれないです。また機会があれば見直したいです。
3月21日 青年座 「乳房」 紀伊国屋ホール 5000円
ひさしぶりに見ました。長崎の大学でかくれキリシタンの研究で著名な教授が学長
になることになり、身辺整理のため愛人の女性助手を以前研究室にいた男と結婚さ
せようとしている。しかし相手の男が突然、他に女がいると言い結婚を拒絶しだし
た。教授は彼が昔、かくれキリシタンの家宝を家族に秘密で教授に見せたことをひ
きだし結婚を承諾させようとするが。。。
西田敏行の病気降板で話題になった公演ですが、教授役の山本龍二の悪ぶり・小心
ぶりが流れを作っています。結末はうまくできすぎているように思いますが演劇ら
しい盛り上がり方が大劇団の貫禄を感じます。
3月22日 「Freddie」 アートスフィア 5000円
葉っぱのフレディからタイトルをかえたとのことです。病気の少年が窓から見える
かえでの葉を見て人生しみじみする内容です。島田歌穂、その他のキャストも歌は
聞きごたえありなんですが、シンプルなミュージカルとしてのおもしろさではなく
大劇場並のクオリティを求めすぎているように思え、忠の仁演出作品としては異色
のように感じます。
3月22日 尚美俳優コース 「我らが祖国のために」 エコー劇場 2500円
2000年7月に俳優座で上演された時と同じ演出家による学生公演です。18世紀、英国は
囚人達をオーストラリアに送り、監督にあたっていた海軍は再度罪をおかしたものを
次々と絞首刑とし、囚人軍人とも希望のない生活を送っていた。ある日、若い将校が
囚人たちに劇を上演させ文化の芽を育てようと活動をはじめるが。。。
女囚が生きてゆくために軍人にからだを売っていたという背景から入るので、かなり
下ネタが多くて、よく俳優座でやったもんだと思うのですが、演劇そのものを題材と
した戯曲としてはかなりおもいろい作品だと思います。ただ演劇は良いと言うだけで
はなく、反対派の意見として価値や功罪についても検証させるなど、現代の演劇の現
場で考えられていることが盛り込まれた内容だと思います。とか硬いこと言ってるけ
どメアリーの胸は強烈でした。
3月23日 春の月 「桜花の幻」 千本桜ホール 無料
はじめて見ました。新撰組副長土方と最後まで戦いを共にしたのは会津藩の姫だった、
というエキサイティングな内容の時代劇で、出演者の多くが女性なのも珍しかったで
す。設定はぶっ飛んでますが、時代劇としては硬派な内容でした。女性が男の時代劇
というのは難しいこともいろいろあると思いますが、可能なことはできうる限りやっ
てる感じが伝わりました。
3月28日 ペンギンプルペイルピルズ 「ドリルの上の兄妹」 TOPS 3200円
はじめてみました。地味な女が住む、いなかの1軒の家に急に人が集まった。なんで
も工場からドリルが地中を掘り進んできて、この家の下にきたときにドリルをすり替
えようとしている。CMで人気の俳優をやってる、その家の息子がおこした女性問題の
もみけしを狙う動きもからんできてややこしいことに。。。
チラシを見直してみたら、けっこう詳しいストーリーが書いてあるので、あらためて
て設定がわかったりしましたが、見たときはかなりわかりませんでした。それぞれの
行動の面白さはあるのですが、ここまでテーマが見えないのは正直なところ苦手です。
でも、わけのわかんなさだけを前面に出すのではなく、人間行動の理性/不可解を劇
にうまくタイピングしてると思います。
3月29日 秘密の花園 「ピエタ」 planB 2000円
はじめてみました。リストラ失業中の女が中学時代の友達に呼び出されて会うと、彼
女はより貧乏そうで働く気力もないという。アパートにつれ帰り話を聞くと人間関係
に耐える力がなくなっているらしい。話をしていても進展がないのだが、となりから
聞こえた声にあわせて、失業中の女がお祈りを始めると、友人は急に活気を取り戻し
宗教はいかんよと説得をはじめる。。。
書かれた本にそって作られているんだろうけど、1人の人間のことばとしてごく自然
に語られるので劇との距離が無い状態になってます。その中で、現在を生きる人に深
刻な事を語りあうのでインパクト強いです。
3月29日 R.S.H.B 「水面下に帰す」 ウェストエンドスタジオ 1800円
はじめてみました。ダムが完成し明日は貯水が始まるという村に1人の女子大生が
調査のためと言ってやってきた。彼女は実在しない動物に関する民話を調べている
といい、この村にはかつて金が出てさかんに採掘されたものの、動物が全部食べて
しまった伝説が歌になって残っている。退去の確認のために残っていた役場職員は
ダムができて村がなくなるのも時代の流れかと思っていたが、伝説の金騒動からの
因縁を感じだし。。。
いまどきめずらしい、お笑いなしのエンターテイメント志向演劇です。おもしろい
かどうかは見る人次第だと思いますが、わたしは結構好きなタイプの演劇です。
つくりものだとしても、このピュアな世界なふれてみるのは良い経験でしょう。
3月30日 プロジェクトNOAH「飛行機雲が消えた空」 千本桜ホール 1500円
はじめて見ました。太平洋戦争中、海軍の爆撃機部隊にいつも同乗者が死んで1人
で帰ってくる機長がいた。彼は飛行機を降りる決意をするが、司令官は彼を復活さ
せるために転属者などで新チームを作る。新隊員たちは女たちに励まされてやる気
十分。。。
おちゃらけもありましたが、熱血ぶりはすごかったす。テンションの高さでは今年
見たなかで1、2でしょう。特別なキャラの役者とか居ないのですが、各自が出せる
演技のあじをよく研究してあります。
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