2003/01/05
7/20はさすがに疲れました。蔵前の散歩道楽いったら売り切れというので麻布にいって、
その後青山へいったらStepsは公演中止だというし、渋谷で払い戻ししてもらってから
下北沢へ向かいジャブジャブ見たのですがヘロヘロウトウトでした。
ゲストで女性ジャズヴォーカルグループSTARLIGHT JUNCTIONのライブもありまし
た。カラオケボックスより少し大きい程度のスペースなのでコーラスが響く前に
届いてしまうのが残念でしたが、なかなか気持ちのいい歌を聞かせてくれます。
つなぎに新宿で、「Star Wars episode2」を見る。第一期シリーズにつながっ
ていくストーリーで、アナキン・スカイウォーカーの成長と戦争の時代へ突入
していくとこが描かれている。CGやアニメーションはちょっとリアルさに欠け
るけど、個々のデザインはさすがだと思う。見え隠れする悪さも描き方として、
おもしろい。
07月06日 ミスタースリムカムパニー「BUMBLEBEE TWIST」 モリエール 4000円
ロックミュージカルの老舗です。ホームレス共済組合の会長といえば聞こえ
がいいが、裏社会をぎゅうじる悪い男が次々と金もうけを企む。その妻や殺
し屋たちが暗殺をしかけるが、なぜか助かってしまう。若者たちは20代まで
党というグループを作って暴れまわり、会長の金に目をつける。。。
ストーリーのメインテーマ的なところがちょっと弱いような気もしましたが、
歌やダンスは他ではあまり見られない迫力です。ダンスがこれまでより新し
い動きが多くておどろきでした。しかしモリエールで生バンドでやるという
むちゃくちゃさがすきだなあ。
07月06日 雑貨団「Side-B」 エウロス 2000円
2回目かな。つきあってる男女の本音的なところを、混線状態、ヴィジュアル
を意識した構成で組み立てた2人劇です。語られる内容もそこそこいいんだけ
ど、視覚的なものや音響にすごく洗練されたものがあるので、もっと短時間
でもいいから集中したもののほうがよかったかも。さらに欲を言えばオムニ
バス形式などで対比が表現されれば。
07月07日 「櫻の園」 新国立劇場小 6300円
チェホフシリーズの5本目で最後です。破産寸前の女地主は周囲が口をすっぱ
くしても浪費をやめられない。櫻の園と呼ばれた屋敷も競売にかけられること
になったが。。。
演目やキャストからして中劇場でやるかと思ってましたが、小劇場だったのは
誰かのこだわりなんでしょうね。すこし硬い商業演劇とも言えなくもないので
すが、100年間いろいろな人達が取り組んできた重みと、国立劇場としての仕事
を感じさせてくれる内容でした。
シリーズとしてはかなり新しいチェホフ劇の形を追求したように思うのですが、
観客は老年パワー優勢で、若い人達に認識を深めてもらうには至らなかったよ
うに思います。
07月07日 芸能一家「レンタルファミリー」 千本桜ホール 2500円
このキャストでははじめてみました。ある老夫婦のもとにレンタル家族として
息子一家がやってきた。じいさんはそんなビジネスが許せず、きつく当たるが
彼らはレンタル会社から派遣された人達ではなく、失業で生活のためにレンタ
ル家族を始めた本当の家族だった。。。
家族関係とは何かをみつめなおすなかなか内容の濃い、コメディとしてもおも
しろい本でした。1994年に書かれて、設定はもう少し未来のようですが、本当
の事になってしまいそうな世の流れだけに笑ってすませられないですね。
07月10日 「HAKANA」 パルコ劇場 7800円
2000年の扉座公演以来です。ついつい井川遥でチケットを買ってしまい、公
演開始されるまで山崎銀之丞だとは知らなかったのですが、適役ですね。
2000年のコメントにも書いたのですが、演出家がこの作品についてチャレン
ジな目標を作るとしたら外国人に理解させられるものをつくれるかどうかだ
と思いますが、今回は人形を使うなどしてわかりやすさが格段に進歩したと
思います。あとは銀之丞が井川からひきだすべきものをひきだして、みなさ
んの予想以上の出来ではなかったかと思います。美術は日本で公演するには
過剰気味だったようにも思います。
07月13日 アポロ「刑事ほど素敵な商売はない」 明石スタジオ 2500円
劇団名がATTACKからかわりました。スランプ気味の男性アイドルが役作り
の練習をかねて1日警察署長をすることになったが、見学の手配などをす
ることになっていた雑用セクションは、問題のある刑事が回される所で、
最近起きている連続銃撃事件にからんでゆくことになってしまい。。。
最近みたなかで、一番ハイテンションな劇でした。警察にしろ芸能人にし
ろマニュアルどおりのやり方ではだんだんうまくいかない方へいってしま
のを人間の熱意が救うストーリー展開も良かったですが、けっこう歳いっ
た人達のがんばりが、見て元気がでました。
07月13日 Revoir Musical Factory「さくら吹雪が風に舞う」 ザムザ阿佐ヶ谷 2400円
1年ぶり位にみました。夏に咲くさくらが名物な村にメジャーを目指す若
い画家や文士が集まって住んでいた。村には闇坂とよばれる人心を惑わし
たり、行方知れずがおこる場所がある。ある時、人を探しにきた女性を見
て画家がおかしな行動をとりはじめる。。。
過去の事件ついての謎解きと、科学では解明しきれない日本的アナザーワ
ールドの不思議をうまくミックスしたストーリーでした。桜と異常気質に
ついての話はいろいろありますが、なかなか劇や映画でうまく表現されて
いるものがなく、これからも課題なんでしょうね。
重厚なダンスとか歌もありましたが、一般にいうミュージカルとはテイス
トが違ったかもしれません。
07月14日 Bo-tanz「ビリディアンの迷宮」 萬スタジオ 2800円
今年みるの2本目です。映画キャストのオーディションに参加した売れない
役者たちが集められたのは、富士山噴火の影響で人の出入りが耐えた青木
ヶ原樹海だった。その映画の監督は、一世を風靡したがバブル崩壊で製作
失敗の後、行方がわからなくなっている人で、進行役の助監督がいうには
オーディション脚本を最後まで演じれば、監督に会えますというのだが。
。。
夏らしくちょっと怖い話を作りたかったようにも感じますが、シリアスは
やらない主義なのかドタバタが多かったです。集まった役者が小劇団の看
板役者で個性派そろいという設定でキャラが工夫されていたのがよかった
です。
07月14日 ウエスト「マキとナラッペの大冒険」 千本桜ホール 2000円
初めて見ました。なんでも屋のマキとナラッペは人相の悪い奴らに襲われて
いた女性を助けるが、ウィルスを使った無差別テロの陰謀にまきこまれてい
く。。。
事件はすごいんだけど、ぬるーい笑いを取るような応酬が延々
と続いてゆく展開で、私を含め慣れていない人には集中力の維持が難しい作
りでした。個人個人としてはけっこうおもしろいことやっていたんだけど、
あまりメリハリつけないのがスタイルなのかな。楽しむためには慣れるしか
ないかも。映画なら同じような行動パターンでも場所が違うから飽きないかも。
07月19日 Drop out'「秘密の花園」 千本桜ホール 2500円
初めてみました。孤児院育ちの女の子の多重人格の治療をまかされた若い医
師は、彼女が受けてきた虐待や監禁がそれぞれの人格を発生させてきたと考
え、それぞれの人格や関係者と語りあうが。。。
若い派手な役者が多くて、セクシーな人格もいて見た目は渋くないんですが、
本としては精神医学のまともな展開でおとなしめの内容でした。後半のシビ
アなストーリーも見るとおとなしいと言うのは語弊があるかもしれませんが、
精神世界と実世界をきっちりわけているのが、まともだと思います。
07月20日 青☆組「うちのだりあの咲いた日に」 麻布die pratze 3000円
初めて見ました。おじいちゃんの7回忌だと言われて実家に集まった兄弟達
であったが、実は犬のだりあの命日供養だと知らされあきれる。実家に住ん
でいるのは、末弟とおばあちゃんと派遣の看護士で、姉達は弟にしっかり
しろと言うのだが。。。
家族の会話劇でしずかな演劇スタイルですが、2転3転があり内容的に起伏に
富んでました。すごかったのは、坊さんと弟子達ですが、世間的には過剰サ
ービスと言われるかもしれませんが、私は良かったと思います。歳をとると
厳しいことを言う体力がなくなるという所がキました。
07月20日 ジャブジャブサーキット「しるくさんど」 スズナリ 3000円
ある施設の一室、入居者各自に割り当てられたシュレッダーと紙くずを捨て
る穴がある。そこは知的ホスピスと呼ばれ、情報や過去の産物に縛られた人
々がしがらみを処理するための場所である。一応、社会復帰を目的としてい
るが、明確なプログラムがあるわけでもない。ある時期、数人の入居者が、
施設にはいないはずの子供を見るようになり。。。
日本人が自ら思考することを放棄したり、社会危機の本質を見ることをしな
くなっていることを憂慮して書いたというだけあって難解です。劇中のエピ
ソードもいろいろな意味に解釈できますが、メッセージ性のある作品の書き
かたとしてうまいとは言えないように思います。印象としてよりアピールす
るなら紙の量を徹底すべきでしょう。
07月27日 たまゆら「ブリキの森」 SPACE B2 2000円
新宿6丁目は遠い。ネットRPGでパーティを組む3人は現実での互いを知らないのだが
協力してモンスターを倒してゆく、終盤のあるボスキャラの所でプログラムのバグ
に遭遇して、ゲーム会社のコンピュータにハッキングすることになってしまう。
結局、3人は同じ漫画出版社で働いている者同士ということかわかり、ネット上での
キャラクタとのギャップに驚く。
いまさらRPGものということで最初は冷めて見てしまいましたが、人はなぜもう一つ
世界を持ちたがるのかという話がでてきて面白くなってきました。ヴァーチャル側
の意味とか語りきってないようにも思いますが、現実側の壊れ方が絶妙な作りで歯
ごたえある作品でした。役者がかなりよかったです。
07月27日 つちやプロデュース「初恋」 ウェストエンドスタジオ 3000円
ちょっと落ち着いたのを見たくなって行ってみました。MONOで評判が良かった
作品です。ある町にゲイ男達が暮らすアパートがあり、まわりの住民からのい
やがらせをうけている。リーダー格の男?はほこりを持って暮らそうと言うが、
住人たちは女装に凝ったり、女が好きだと言い出したり。。。
会話そのものの面白さもありますが、場の空気を状況に応じてうまくつくるの
がこの劇の味だと思うのですがMONOなら(見てないけど)、2割増し位だったの
かなあと思わせる、それだけ難しい作品だと思います。それと東京以外での公
演の方がリアリティがでるのかな。
07月28日 バフドクロ「バッスメ夏SUMMER」 千本桜ホール 1500円
時々千本桜で公演してる男ばっかりのコント劇団です。テンポやナンセンスさ
はなかなかいいと思うのですが、たまに見るだけでは印象が薄まってしまって
お約束が理解できず、笑いについてゆけないのが残念です。集団で変な動きを
するところがかなりいいんですが、もう内容を思いだせない。。。
07月31日「恋人たちの予感」 コクーン 8500円
1989年に公開された映画の初舞台化です。大学卒業後NYに向かう車で一緒にな
ったハリーとサリーは、その時は別に恋人もいて、まったく気が合わなかった
が、5年後、10年後に偶然に再会し、ただの友達という関係を始める。2人の
関係のあり方を考えて出した付き合い方であったが、サリーが落ち込んだ夜、
ベッドを共にしてしまい。。。
これといって良い所がある本だとは思わないのですが、直訳っぽい会話が新鮮
味があって聞き入ってしまいました。この規模の劇場でやるには地味な演出だ
ったかもしれませんが、重要なことはちゃんと伝わる語り方をしていて見る価
値あったと思います。このキャストなら英語劇でもよかったかも。ANZAの歌も
ひさしぶりに聞いたなあ。
08月03日 ハグハグ共和国「Driftting漂うココロ彷徨うココロ」 シアターグリーン 2500円
いつもよくわからないので見てしまいます。つぶれそうな旅行会社が企画した
島旅行にスナック常連客で結成した野球チームが合宿のために申し込んできた。
嵐にあい島に漂着したガイドと客達は水や食料の確保に苦慮するが、謎の地元
人?らしき連中に1丁のピストルを渡される。。。
単にストーリーを追いかけるだけの作りではなく役者が動き方を工夫して作っ
てるのと、テーマが少し抽象的なこともあり、先の展開が読めないのが今回も
です。極限状態の行動や心理だけでも1本の劇になると思いますが、それは状
況だけで、その先何をやるかを考えているところがすごいです。わかんないで
すが。
08月03日 あいやすいか「かくれが」 明石スタジオ 2000円
劇団としては最終公演だそうです。いらない人間が捨てられるハカバと呼ばれ
る所があり、過去の悲しみを感じながらも人々は暮らしている。丘の上に住む
お嬢様、箱入り娘のハコちゃんが遊びに来るが、ハカバの人間たちは彼女を疎
んじて相手にしない。ハコちゃんはペットが言うことをきかないと怒り出し。
。。
しばらく見てなっかたのですが、ずいぶん大人っぽくなりました。作品コンセ
プトは屈指の良さを持った団体だとは思うのですが、表現方法は好き嫌いが別
れてしまうやり方だったかもしれません。環境をかえてまたチャレンジしてく
ださい。
08月04日 七転八倒「天才ホームレス」 千本桜ホール 2500円
初めて見ました。夜の公園でスランプ中の野球選手が素振りをしていたり、選
挙で苦戦が予想される議員が悩んでいると、女性のホームレスが現れて解決の
糸口を与えてくれた。政策をまとめきれない議員にはホームレスを正式な職業
として失業者には数えるなと言ったり。。。
ラジオの構成作家をやってる人が書いたとのことで、過激で派手でおもしろか
ったです。日本の通貨をユーロにしろってのもよかった。友人や演劇関係者だ
けしか見ないというのがもったいないです。世間一般に見て欲しい内容でした。
08月10日 ファインベリー「空想の人」 シアターグリーン 共通券
はじめて見ました。売れない漫画家グループがアパートを追い出されテント生
活をはじめた。生活のために描いていたエロマンガも打ち切られ先行き真っ暗
な彼らは、深い絶望を空想することで現実を逃避しようとする。。。
気合はいったオタクぶりと、多重構成の使い方がさえてました。小劇場マニア
好みなことをたくさんやってくれそうな団体ですね。
08月10日 「魔法の黄色い靴」 赤坂ACT劇場 8500円
財津和夫らチューリップの上京前のエピソードをもとにした音楽劇です。プロ
バンドにふさわしいドラマーを求めてある若者を誘いにきたが、その家は厳し
い柔道一家で、彼がバンドをやってるのも秘密だった。彼も東京でプロになる
ことは無理だと考えていた。。。
山本耕史ショーだと思えばそれなりかなとも思いますが、商業演劇のペースで
作ってしまってあるので、現代劇や現代ミュージカルに慣れている人には希薄
に見えるような気がします。歌う天使チームよかったので、アンサンブルだけ
というのがもったいないです。本物チューリップは渋くてなかなかでした。
08月11日 JIS企画「今宵かぎりは・・・」 本多劇場 4500円
1998年の新国立公演は見ていません。1920年代のパリ、芸術家を志す日本人が
何人か住んでいたが、生活は苦しく多少余裕のある日本人の家に居候するもの
が多かった。革命記念日、その日は何を言ってもいい日だと聞いた彼らは、や
っかみ混じりにとんでもないことを言い出し。。。
日本人たちがたまたま、お祭り気分も手伝って、日頃は抑えていることをぶつ
けていまうだけの内容だけど、気が合わないのを芸術観のせいにしたり、ある
程度成功しているものと深く挫折しているものの違いなど、洗練されたせりふ
で構成されている。個人的にはおもしろいとは言い切れないけど、これまでの
JIS企画作品より現実感あるのが新鮮だった。
08月11日 國士無党「サムライプラス エピソード1」 千本桜ホール 1800円
はじめてみました。宇宙で繰り広げられる活劇なんだけど、侍が出てきたり、
コスプレ系だったり、はちゃめちゃな内容でした。手間隙かけて作ってあり
2時間30分の大作?なんだけど、ゲーム風のキャラ設定に無理やりストーリーを
付けたみたいで、チラシにも自ら書いていたけどダサい、そのとおりかもしれ
ない。
08月17日 東京あたふた「サーキットの鹿」 ウッディシアター中目黒 2000円
年に1回の公演だそうです。バブル時代に成金になった男が山奥に建てた家に、
息子や娘達が結婚や離婚の問題を持って集まった。しかし父親は1週間前から
行方不明。とにかく探そうということになるのだが。。。
デカダンスなホームコメディが狙いのようです。自分勝手な子供たち、変な
所に気を利かせすぎる執事、勘違いが多い医者、期待通りとも異常だらけと
も言える行動をとる。設定はサスペンスともシチュエーションコメディとも
行ける条件を揃えているけど、バブル時代を検証してるのかしてないのか、
かなり無茶な展開になって、ラストはあれが複線だったのねって感じ。結論
としては何の話を書いたのかよくわからない。でした。
08月18日 ミュージカル座「舞台に立ちたい」 博品館 6500円
ハマナカトオルが20年前に「ヴァニティーズ」を見て、オフシアター向きの3人ミュ
ージカルを書いたものの本公演ができずにあった作品だそうです。初舞台の楽屋で
知り合った3人のミュージカル女優が友達になり、その後いろいろあるというストー
リーです。いままで見てきたミュージカル座作品とは違うテイストで出来事やキャ
リアをショー的に見せていくのが、ヴァニティーズと似てますが工夫されていて
おもしろかったです。ストーリーも練られていたとは思いますが、出演の吉岡、
伊東、麻生の実際のキャリアが尋常ではないので、エキサイティングかというと、
多少ものたりなさもありました。歌はもちろん、若手とは違う圧倒でした。
08月18日 エゴイスティックサロン「イザベルプレイじゃなかったの?」 千本桜ホール 1700円
利賀演出家コンクール参加のためのプレ公演だそうです。なので当分、コメント
は遠慮しておきます。近所にこんな団体があったとは知りませんでした。
08月24日 SOAP「べりべりべりっ」 シアターグリーン 2000円
番外公演だそうです。3本立てです。合コンから4ヶ月後に結婚式になって、結婚
式に早くくると早く結婚できるという言い伝えを信じた女達が、その合コンの時
にいた変な男や、変な歌を歌う教師の話をしていると本人達が現れたという話。
家政婦として派遣された家にいくと1Kの部屋だった。雇い主は無駄遣いが趣味で
その部屋は3億円で買ったという。養子の息子まであらわれ3人で暮らすという話。
3話目はSOAPでときどきある抽象的コント(山の手事情社を下世話にしたような)。
これがなかなか私には理解できない。公演はおバカなんだけど、作ってるときは
難しいことやってる団体なのかも。
08月24日 「休む暇なし 其の四」 ミニシアターFu 1000円
レインボウ城、ノーサイド、ケトイシ、ズーズーC、シアタードリームプロジェ
クトの5団体が30分ずつ次々と出し物をする催しです。時間の都合でシアタード
リームプロジェクト(初見)、レインボウ城、ノーサイドの3つだけ見ました。
死神が現れてあなたは後数時間で死にますといったら人はどうする?
がんでもう長くないといわれた男に、やたらと親切な友人や同僚がいたらどう
なる?引退を決意したボクサー、離婚した女、平凡な若者、そんな元同級生が
故郷に帰る車が故障で立ち往生。てな内容でした。例年よりしっかりした内容
だけど固めだったかな。短編で休む間もなく見比べられてしまうのはかなりき
ついと思うけど、どの団体もがんばってます。
08月24日 ぺピン結構設計 「東京の米」 ブッディストホール 2000円
この劇団みるの2回目です。西日暮里の米屋のおやじが死に、3人の息子のう
ち定職を持たずひも生活をしていた次男が店をやることになった。そこにお
やじから店をまかされたという女が現れたが、彼女は感じると米を産む特異
体質で、その店の目玉商品東京の米は彼女が作り出していた。。。
ナンセンスとか超越していて、非合法とは違う意味で、現代演劇に対するア
ンダーグランドポジションを見つけ出しているように感じる。登場人物の考
えについても、よく検証されている。今年屈指の満足。
08月25日 B-Side「キオクヤ」 千本桜ホール 1500円
旗揚げ公演です。研究が完成に近づいた時に死んだ博士の助手達が、研究成果
を使って人の記憶を売り買いするビジネスを始めた。技術的に完成していない
ので旅行やコンサートの楽しかった思い出などを、利用者によりリアルに擬似
体験してもらう程度なのだが、ある日、今までの記憶を全て消して別の人生を
始めたいという女性があらわれた。助手たちが知らなかった技術が意外なとこ
ろに書き込まれていることがわかり。。。
うまく書かれた本でした。病院じゃなくて、チラシ配りとかしている小さな店
がやってるという設定から、なんか好みです。演技的にはまだきびしいものが
ありますが、いきおいがつけば面白くなりそうな劇団です。
08月31日 ワークスプロデュース「蛍火抄」 アトリエフォンティーヌ 3500円
はじめてみました。若い詩人がある絵で見た蛍が乱舞する風景をみようと町へ
やってきた。しかし町の人達は蛍などいないと言う。姉を探しているという女
が現れてから町には凍傷で死ぬ謎の事件が頻発し。。。
野中友博の15年前の作品で、洋風に言ってしまえばミステリーゾーンへようこ
そといった感じでしょうか。ビジュアル的にはおもしろいんですが、小劇場で
和風な幻想表現というものが確立していないせいか、寺山風とか蜷川風とかが
ミックスした感じで、役者の動きはミュージカル風でもあり、この本の狙いが
うまく出し切れていないように思います。単なる怪談にしてないのは良いので
すが。
08月31日 キャプテンチンパンジー「ONI」 シアターグリーン 共通券
また時々シアターグリーンへ足を運ぶきっかけとなった劇団です。ある星へ移
住した人類は事故や虫による被害で減少してしまったのを補うためにクローン
を作り奴隷とした。角を持ち鬼と呼ばれた彼らは20年前に女王を誘拐し自分た
ちの国を作ろうとしたのだが追随するものがなく頓挫した。その時死んだと見
られていた先導者の1人が少女を育てて隠棲していた。。。
オールフィクションストーリーで、いつも満足のゆくものを見せてくれるのに
はほんと感心してしまいます。クローン人類の是非も重要なテーマでしたが、
それ以上に人類が文明を持ってから繰り返してきた制度の構築と破壊を非常に
面白くモデル化してあったように思います。
09月01日 アメガム「夏が終ワル場所」 千本桜ホール 1800円
旗揚げ公演です。ヘリコプターからまかれた地図が示す希望の丘に4人の男女
が宝物を求めてやってきたが、全然おもしろくないお笑いコンビのライブをや
ってるだけで大はずれ。超ワガママな女探偵はキレテ大暴れ。。。
ナンセンスコントなはじまりで、ちょっとした笑いはあるけど何の話か全くわ
からないままに進んだんだけど、なんとなく上級者向けシュールさが出てきて
、この傾向の作品としては良くできてるように感じました。作品や見る人のコ
ンディションで当たり外れが大きい団体になりそうです。
いまどきフィルム式スライドというのがいいかも。
09月07日 天然工房「まんぷく寺の懲りない面々」 シアターグリーン 共通券
はじめてみました。山奥にある大きな寺で次期住職を公募し、審査会場に集ま
ったのは、修行中の禅僧や、フリーターの若者、ちょっと怖そうなにいちゃん
など。ちょっとボケてる住職のかわりに若い弁護士が審査するというのだが、
足の引っ張り合いがエスカレートして。。。
どたばたコメディなんだけど、でき事がややチープでキャラ設定を生かしきれ
ていない感じ。もう少し寺経営の裏側とか突っ込んでくれるとスリルが出たか
も。
09月07日 泪目銀座「これはあけぼの」 サザンシアター 4200円
ふだん大劇場の初日はあんまり見ないのですが、珍しく初日です。変な同窓会
の話です。
35才の作家が結婚することになり、高校の同級生達が祝賀会をやってくれ
ることになった。会場は立替準備中の料亭だというが、元同級生の主人はビール
を買う金すら持っていない。それでもおつまみをそろえ始めると、婚約者が作家
と昔付き合っていて、アイドルデビューのために別れた元同級生を連れてきた
。。。
あまり直接染みるようなところはないけど、こういう同窓会もいいかなと同世
代だと思えてしまう内容です。
09月08日 ひとすじなわ「一発逆転 ズンドコ家族」 ウッディシアター中目黒 2300円
はじめてみました。事業の失敗で父親が失踪、母親も病気がちの家族を母親の
友人が支えていた。4人の子供達は元気で、食費もままならない生活にも負け
ずにがんばっている。ある日ホームレスのおじさんと物々交換した宝くじが3
億円あっており、豪邸を買ったのだが、維持費がなくて地下室暮らし。。。
ファミリー向けのホームコメディで子供もたくさん来てました。作演出が女性
ということで、せまい家と大きな家での暮らしぶりとか生活感にリアリティが
あっておもしろかったです。大人だけ向きではないためか決着のつき方が安直
でしたが、パフォーマンス的にもいろいろ見せてくれて楽しかったです。
小学生の女の子が芸達者で、いまどきの小学生はほんと恐ろしい。
09月08日 Keep「AGE OF "CHAIN-SAW"」 千本桜ホール 1200円
旗揚げ公演だそうです。アメリカでレイプ犯の兄と殺人犯の妹が女の子を拉致
して逃走する事件がおこった。彼らは両親も射殺し、アフリカへ行って象狩り
をしたいなどと言っているが、生き延びる事はできないとあきらめの気でもあ
る。逃亡先のモーテルで自分たちの記録ビデオを撮り始める。。。
一見、バイオレンス映画風なんだけど、演劇としてのインパクトをよく考えた
表現手法を実現してました。キツイ内容でしたが、集中力と十分な練習によっ
て表現できている重みがサワヤカさえ感じさせてくれました。演劇としての言
葉の力を出せていければ、けっこう認められるのではないかと思います。
09月14日 tpt「bash」 ベニサンピット 7000円
ひさしぶりのtptです。アメリカにおいてもある意味特別な宗派であるモルモン
教徒の作家が書いた告白劇2本セットです。質は高いのですが、内容が内容なの
で楽しめるタイプの演劇ではないです。モルモン教としての考え、また一般的
なアメリカ人の考え両面から現代アメリカを理解する糸口がとても多く示され
ているように思います。
09月15日 北近江夢幻塾「子育て重兵衛 振り向けばいつも雨」 千本桜ホール 2000円
滋賀県長浜市の劇団だそうです。川止めで込み合う旅籠の一室で相部屋にな
った人々。歌や踊りをやる女芸人、竹中半兵衛の子孫だという子連れ浪人、
鮒寿司が好きな近江商人、霊感商法の陰陽師がてんやわんや。。。
時代劇がメインレパートリーなのかどうかわかりませんが、演技の濃さが、
つまりくどさが、この話には合ってました。同じ発端で結末が違う出来事が
何回か出てきましたが、だんだんおちがきつくなっていくのがうまかったで
す。
09月15日 ピンスパイラル「如月の夢」 池袋小劇場 1500円
ときどき見てます。母親と娘の対決からおこる事件の話でした。もともと3人
だけ出演なのですが、人物のからみが少なく独白が多く、後から全体を振り返
れば構造の工夫も感じられるのですが、見ている最中のスリルに欠けたかなあ
という感想です。
09月16日 紅王国「女郎花」 劇小劇場 3500円
ときどき見てます。花街を舞台にしたちょっと不思議な話で、明治〜昭和初期
の文学世界を作っているように思えます。和服が凝ってました。
09月20日 エアークラフトキャリア「コーストガード2002」 千本桜ホール 3000円
はじめてみました。海上保安庁の巡視船のおしごとについての話でした。そんな
に硬い内容ではありませんでしたが、不審船事件とかあったからか、射撃のシー
ンなど激しいところもありました。無愛想な所長がなかなかいい味出してました。
09月21日 本谷有希子「フィクショニア」 ウエストエンドスタジオ 2300円
見るの3作品目です。ひなびた町のスナックでなぜかトイレが使用禁止。昨夜何
かが起こったらしい。。。
ふつうの事件サスペンスとは違った恐さを狙ったように思いますが、抽象的なテ
ーマを遠まわしに作ってゆく感じで難しかったです。
どこかで見た劇に似た雰囲気があると感じていたのですが、ラフカットで上演さ
れた松尾スズキの洞海湾だと、ラフカット見てから思い出しました。短編と長編
を比べても仕方ないですが、うまく表現できれば、こっちの方が面白い本かなあ。
09月21日 青年劇場「銃口」 紀伊国屋ホール 4935円
ひさしぶりに見ました。戦時中に北海道で実際におこった教師弾圧事件をもとにし
た、青年教師と周囲の人々の物語です。
三浦綾子の小説が原作とのことですが、登場人物の性格とかを始めにかなり明確に
してるのがより理解しやすくしてるのでしょう。劇の最後の場面が小説の最後とは
思えませんが、新劇らしくていいでしょう。
私が新劇の団体のなかで青年劇場がお気に入りなのは、過剰な演技を入れてこない
ところです。不自然な印象を与えないように注意深く作ってるんでしょうね。
09月26日 ウォーキングスタッフ「サイレン-Silent-」 トップス 4200円
はじめてみました。警察官の妻が不審死し夫が行方不明になった。自殺をほのめかす
ようでもあり、助けを求めるようでもあった電話を受けた妻の父親が死体を発見する
が、夫や友人達の挙動の怪しさから他殺を疑い、彼らを尋問する。。。
非常に完成度が高い上演でした。本としても証拠や誤解について非常に手の込んだ作
りになっていますが、やはりサスペンスでは役者の演技が重要で、このキャストで出
せる味を出し切ってる、すきまのない作りでした。リアリティ重視で、このスピード
感を出せていた劇というのは、ほとんどないと思います。
09月28日 Soorasia「M」 TACCS1179 3300円
はじめてみました。2000年に初演されたものの改定再演だそうです。女性新聞記者が
潜入した怪しい建物は、病院だったが、そこで自分はクローン人間だという少女に出
会う。医師達はもちろん否定するが、監禁状態だったり、「M」と呼ばれ人体実験の
ような投薬がおこなわれていた。彼女は作られた生命の苦悩を共感させるようにフラ
ンケンシュタインの物語を読み、モンスターを目にするようになる。。。
クローンと遺伝子研究という社会的に大きな問題を扱っているのですが、フランケン
シュタインの物語と組み合わせてしまうというのが大胆で面白かったです。ときどき
シビアになる時の演技がうまかったです。
09月28日 サムライ no.9「エンドオブラブ」 明石スタジオ 2000円
劇団リニューアル後2回目です。しがない探偵が1人の女をいきつけのクラブへ連れて
きて、かくまいながら働かせてやってくれという。末端価格7億のブツを持って組織
に追われているらしい。3年前にも、その探偵はあるブツの事件で恋人を失っていた
。。。
つか系の演技でハードロマンスをという意気込みはすごいんだけど、本筋の量が少な
めで、あまりまとまりがない繋ぎが多くて、いい所とそうでない所のギャップが激し
かったです。クライマックスの3人場面だけなら北区より上だと思うんだけど。
09月29日 ダミアン「碧鱗姫」 東演パラータ 3000円
2年ぶりの本公演です。山奥の廃工場に映画撮影に来た一行は兄妹だという男女に出
会う。管理会社の許可がでず、数日中に撤収しなければならないので撮影を急ごう
とするのだが雨が降り出し撮影できない。クルーの中に緊張感が高まり不安定にな
った者の前に、女が現れ不思議な気持ちにさせてくれる。。。
非現実的世界を描いているのですが、これまではある程度の定式的なアンダーグラウ
ンド味があって演劇慣れした観客にはお約束な展開が多かったのですが、今回のは現
代人が心のどこかで望んでいる風景や心情を作り上げることに執念すら感じます。決
して斬新な物語ではないのですが、ストーリーやせりふにもかなりの苦心がされてま
す。もちろん美術は驚いてしまいますが。
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