2001/09/30
午前中からミュージカル3本。こんなこと初めてです。帰宅後、CDとか歌を
聞く気力が残ってません。
つなぎにTOLLYWOODで「ジンジャーエール」(田淵史子 作・監督 47min)を見る。
ジンジャーエールばかり飲んでいる男が10年前友人と一緒にジンジャーエール
のびんに入れて埋めた未来の夢を発掘するために故郷に帰ってきた。しかし待
ち合わせに友人達は来ず、事故があったことを知る。一人で穴を掘り見つけた
ジンジャーエールのびんには・・・。
07月01日 麦「青い部屋」 千本桜ホール 2000円
長い歴史があるとはいえ、演劇分野ではやや時代遅れなことをやってるように
も思えるのですが、劇団員もファンも熱心です。これもある程度昔の本だと思
うのですが、病院で准看護婦と正看護婦の間に摩擦が生じ、事務長が火に油を
注ぐようなことをする話です。1時間弱で内容の物足りなさはあるのですが、
医療の専門へのこだわりとリアリティをいかに出すかという点では面白い作品
でした。看護婦へ好意をしめす少し変な兄ちゃんの存在がいいアクセントにな
ってました。
07月06日 時夜夢「ハックルベリーにさよならを」 千本桜ホール 1300円
成井豊のよく上演される作品です。現在のキャラメルボックスの作り込みに比
べると10%位のことしかやってやってないように見えますが、かえって主人公
の子供の気持ちがすっきり表現されて、劇の出来としてはなかなか良かったと
思います。
07月07日 Plastic jam「きっと月も見ている」 モリエール 1500円
第3回公演ということですが、初めてみました。大学のテニスサークルの合宿
が4人だけで、しかも山寺に泊まることになった。いっぽう銀行強盗の2人も
逃げてきて山寺に泊まることになったが、押し込んだ時に警察が待ち伏せし
せしていたことで、裏切りがあったのではと考える。。。
全体を振り返るとかなり良く出来たストーリーと思えます。ENBUゼミ成井ク
ラス卒業生で結成した劇団ということで、ギャグの付け方もキャラメル的で
はありますが、自分達らしさを作ろうとしている所も多少あり、演劇に対す
る熱意も極めて高いので、テーマを持った作品作りをしていってくれるとい
つか面白いものをみれそうな気がします。
キャラメル嫌いの人のトレーニングにもいい?
07月07日 「青空〜川畑文子物語〜」 博品館 6500円
この夏のミュージカルで、期待していたひとつです。昭和初期にLA、NY、日本
で活躍したエンターテイナー川畑文子の物語をなつかしの名曲をもりこんで
作っています。劇の部分はやや重く洗練されてない感じですが、土居裕子、
諏訪マリーはじめ歌の場面は、かなり聞きごたえあります。アメリカ文化が
流入したピーク時の有楽町、銀座界隈の雰囲気が感じられていいです。銀座
の劇場で公演するのも重要なファクターです。
これから九州公演がありますが、お年寄り向けというわけではないので、見ら
れる人はぜひ。
07月11日 スズキビリーバーズ「マシーン日記」 本多劇場 4700円
観客も血の気が多そうな連中が多いです。親から受け継いだ町工場をやって
る男は、弟をプレハブ小屋に鎖に繋いで監禁している。兄の妻は、この状況
を理解しているが、ときどき恐ろしさを感じている。新しい従業員が入り、
彼女は弟に、私はあなたのマシーンになってあげると言う・・・。
暴力的で、反社会的な行動をしている人達の物語だけど、人間性の表現とし
てあまりに美しい物語。派手なつくりだけど、せりふを聞き入ってしまうと
笑う暇もなくのめりこんでしまう。
07月13日 Millioness「Time Slip Shooting Star」 千本桜ホール 1000円
はじめてみました。22世紀のタイムパトロールが21世紀に動物サンプルの採
取をしにくるが、10年まちがって2015年のタイムマシーンが完成しようとし
ている時に来てしまった。なぜか21世紀のファッションとしてセーラー服を
着て。装置を入手しようと研究所を訪れるが、女子高生らしくないので所長
たちに怪しまれる・・・。
タイムマシンに関する理論的な筋書きと、偽女子高生をはじめとする登場人
物のめちゃくちゃさがうまくミックスした良品だと思います。千本桜で良か
った作品に入りそうです。役者も特別うまいわけではないけど、しゃべりの
呼吸の良さがなかなか。
07月14日 TRUTH「櫻花」 東演パラータ 2200円
はじめて見ました。イギリスの没落貴族の娘が主人公のミュージカルです。
父親が借金のために自殺し、婚約者にも婚約破棄を告げられた娘は親戚の家
にメイドとして行くことになった。彼女は貴族としての誇りを失わないこと
を拠所としていたので、奥様やその家の娘から厳しくあつかわれ、落ち込ん
でゆくが・・・。
前半のどんどん苦しくなってゆく所は音楽も演技も合っていてうまい作りだ
と思ったのですが、後半は迫力とドラマ性がものたりないかなとも思いまし
た。ミュージカルなら全般にもうすこし押しの強い演出をしてもいいかと。
小劇場だと生声が聞こえてしまうので歌で聞かせられるものを作るのは難し
いと思うのですが、何人かは良かったです。でもダンスの方が見ごたえあり
ました。
07月15日 TAC三原塾「遊び心でチェーホフを Vol.20」 TACCS1179 2500円
国際交流基金の派遣でロシア極東やサハリンで公演でおこなったものと、
初上演を交えたチェーホフ短編集です。よくおちがわからない話や、あま
りに日本的にアレンジしすぎなんじゃないかと思えるのもありましたが、
大き目の劇場でやってるチェーホフ劇とは違う、ロシア演劇のあじわいが
感じられる内容でした。なぜか下ネタが多かったのですが、原作もあーな
のかなあ?
あつさや情報ストレスで演劇の面白さを見失いかけた時は古典もいいかも。
07月20日 ストライク・ゾーン「居酒屋甲子園」 千本桜ホール 1800円
旗揚げ公演です。甲子園出場をわずかに逃した後、バッテリーだった2人
は袂を分かち、野球をやめたキャッチャーは、その後同窓会にも顔を出さ
ない。卒業10年目、第100回同窓回は、サブタイトルにその男と同級生だ
った奥さんの離婚パーティという垂れ幕が貼られていた・・・。
宴会の馬鹿騒ぎや野球拳など、かなりいい歳になってる役者が新劇団を
作ってやることかと思えたのですが、後半の対決はなかなかいい味出して
ました。言葉でなくボールで伝わる気持ちがあるという野球ドラマ特有の
おちはなんとかならないもんでしょうか。。。
07月21日 REVOIR MUSICAL FACTORY「Section 6」 ウッディシアター中目黒 2500円
初めてみました。5・15事件や2・26事件の原因となった陸軍内の対立を
それにからんだ民間人を中心に描いたミュージカルです。演技、演出は
ミュージカル嫌いの人にはキツイ表現ですが、戦争時代の血なまぐさい
題材を、その当時の人達がどのように考え行動に移していったか、軍国
時代を否定するだけでなく、もちろん賛美するわけでもなく、よく考え
て作られています。しかも明るい楽曲中心にミュージカルにしてあると
いうのが、よく作ったなと関心します。
07月21日 夜想会「遥かなる都」 サザンシアター 5000円
内容も知らずにチケットを買ってしまったものですが、元漫画家の庄野ひろ子
が四国の親戚の家で聞いた平家落武者伝説を元に書いた、壇の浦後の平家の物
語です。豪華な日本昔話で、小中学生に歴史ミステリーの面白さを味わっても
らうのにとても良いのでは。新劇世代の大人が見るには、やや調子良すぎる展
開で、人生観も踏み込み不足かなとも思えるのですが、演出家が作りたいと書
いてある滅びの美学はかなりいい線いってます。後半の偽天皇を訪ねるという
エピソードが気に入りました。
07月22日 カムカムミニキーナ「サイエンス・ジャンボ・ヨーグルト」 紀伊国屋ホール 3800円
はじめて見ました。ロボット研究所で大型ロボットが完成間近だが謎のトラブ
ル続発でなかなか動かない。宇宙人が襲ってくるので急げと言われているが、
チーフの博士は仕事にまじめに取り組もうとしない。。。
いろんなことを詰め込んであるけど、90年代にやりつくしたことを繰り返して
いるようで、古風な感じというのが第一観です。でも最後まで見たら10年後く
らいにやると面白いのではという気がしてきました。この先はわかりませんが、
今は、脈絡なさそうなものを集めて、それが楽しいという風潮でないのでは。
07月20日 TSミュージカルファンデーション「天翔ける風に」 アップル 5000円
野田秀樹の「贋作・罪と罰」のミュージカル化ということですが、NODAMAPの
1995年の公演は全く記憶にありません。日本中とんでもない状態でしたし。
謝珠栄のミュージカルは軽めだと考えていたのですが、すごくハードな作風、
演技、ダンスでした。商業ミュージカルというよりはNODAMAP並みで、実力優
先のキャスティングはNODAMAP以上かもしれません。最後列近くで見ていても
かなり疲れました。でも宝塚ファンはタフですね拍手の力が違う。伊東恵里
への拍手がかなり大きかったのが、この観客層にしては意外でしたが、宝塚に
はないタイプなので、インパクトあったのかもしれません。
07月26日 夢援隊Company「TIME〜滅ビノ国〜」 萬スタジオ 3000円
見るの2作品目です。警察のネット犯罪課に日本を滅ぼすという予告が入りコン
ピュータが次々に侵入された。姿を表した相手はサムライで銃で撃っても倒れ
ない。関ヶ原合戦で敗れた武将が400年後に恨みを晴らすと言ったことが、起
こってしまった。。。
はじめはハイテク風だったのですが、途中からはアクション+怪奇ものになっ
てしまいました。体当たり系の激しいアクションで、落ちかたを見てもかなり
痛そうでしたが、どうしても作ったアクションという感じが見えてしまうのが
惜しいです。団員やアクション客演の動きはいいですが、伊藤つかさにアクシ
ョンやらせるのは無謀なのでは。自閉症の妹の存在が戦いだけの話にしない効
果が出てました。
07月28日 イッツフォーリーズ「ルドルフとイッパイアッテナ」 サザンシアター 3500円
内容を確認せずにチケットを買ってしまったら、お子様用でした。トラック
の荷台にまぎれて東京にやってきた小猫が、野良猫のボスと仲良くなって、
いろいろ学んでいく話。
猫の話なので、ぬいぐるみで踊ったり、歌ったり、暑そうです。相手を思い
やる気持ちとか、小さい子供には少し難しいかもしれませんんが、ぬいぐる
みショーだけでない作りをよく工夫していたと思います。
07月28日 東少「眠れる森の美女」 三越劇場 4000円
悪い妖精の呪いで、お姫様は針に刺さって死んでしまったかとおもったら、善
い妖精の助けで深い眠りに落ちた。夢の中で王子様と出会うのだが、わがまま
な姫は森の花を摘み散らかし、王子に「君のために咲いている花はこの森には
1本も無い」と言われてしまい大ショック。。。
子供にも18才のお姫様に見えないとか、言われてかわいそうな細川ふみえです
が、尊大な態度から王子にキツーく言われてしまうところの演技がかなり難し
いので、20才くらいの役者では出せない味を出していたと思います。歌がもう
少しうまいといいんだけど。全体としては、歌と踊りがよかったです。
07月28日 Steps「モダンガールズ」 シアターV赤坂 4500円
Stepsはテレビではみたことあったのですが、劇場では初めてです。ラーメン
屋台に激突して記憶喪失になった青年が、レビュー劇場に運びこまれた。
スランプの作家に代わって新作レビューを書いたら大当たり。ダンサー達と
も仲良くなってゆくが、スターダンサーが他劇場に引き抜かれてしまい、彼
の演出で新作をやろうとするが、ギクシャクしだした関係は。。。
戦前のステージものミュージカルを今月3本見ましたが、これが時代考証とか
一番こだわらず、パワーとスピードで現代的な作りでした。ギャグが古典的
なのを除けば、クオリティの文句をつけようがない内容です。この客席数で
は美術費用も回収できないと思いますが、見る側にとってはうれしい贅沢さ
です。コーラスがよかった。
07月29日 無限「東京風景」 アトリエ無限 1500円
となり町の劇団です。1993年に劇団A.W.Sで上演した「男たち・女たち」の
リメイクとのことです。女たちは、倦怠になってしまった主婦が公園で昼か
らビールを飲んでいると若い女が話し掛けてきて、はじめはたわいのない話
をしているが次第に、その主婦しか知らない過去に関する話をしだす。。。
彼女はなにもの?という話。男たちは、高校2年で転落死してから15年間地
縛霊をしている幽霊の所に、事故の原因となった後輩が今ではオッサンなん
だけど、遊びに来て、いつもは幽霊をからかって遊ぶのだけれど、今回は深
刻な悩みをうちあけるという話。どちらも少し変わったシチュエーションで
人間性の面白さを描いている。演劇で比較的よく使われるシチュエーション
なので、新鮮さはないのだけれど、演劇らしさを味わうのにはかなり良い内
容。Vシネマもやってる人達らしく適度の下ネタも愛敬があってナイス。
07月29日 東京たっちゃぶるS「4人のメロス」 千本桜ホール 2800円
初めてみました。人気女優とテレビ会社御曹司の結婚式が行われる日、爆破テロリスト
から脅迫が来て、女優が行方不明になった。プロデューサの1人が、その女優が無名
時代に所属していた劇団「4人のメロス」のメンバーを怪しみ、人探し番組を装って
旧メンバーを集めた。はたしてこの中に犯人がいるのか。。。
役者の目つきがギラギラしてるので、はじめ危ない思想を持った人達の集まりではな
いかと思ってしまいましたが、心理的なトリックを使った推理物でうまくできた話で
した。時限爆弾の時計が見つかり約1時間のタイムリミットをそのまま劇に使って進
めていくなんてのは、初めてみました。4人のメロスの決めポーズの臭さもなんとな
くラブリーでした。昔の公演のビデオおみやげ付きでした。
08月04日 Oldies Theater「GOaHEAD!!」 ウッディシアター中目黒 2000円
ときどき見てる劇団です。仲が良かった女の子がアイドルになり、自殺してしまった
あと、小さな町でDM会社をやってる男は、彼女の幻を見るようになって、過去をふり
かえることが多くなり、冷めた人間になってしまった。不景気もあり会社の人間関係
がまずくなったとき、謎のおばあさんがあらわれ。。。
役者の声の大きさと、所々のハイテンションは見事なんだけど、非現実なネタを持ち
込むとこの劇団の持ち味が生きないような気がして、今回の作品はやや残念かな。
初出演の客演が多いと書いてあったので、それがいままでと違う感じになっていたの
かも。
08月04日 「Little Shop of Horros」 アートスフィア 8400円
1999年の公演は見てないです。1960年につくられたB級ホラー映画を元に1982年に
オフブロードウェーでミュージカルにしたものです。内容は見てのお楽しみ。音楽
的にはかなり聞きごたえあるロックミュージカルです。主要キャストが舞台役者で
ないので、劇部分に若干難がありますが、ぎこちなさがB級らしさを醸し出してい
るともいえ、高いのを気にしなければ結構楽しめると思います。
08月05日 南青山少女歌劇団「流れ星のララバイ」 新国立小 4000円
ここ2年くらい見てます。新作「流れ星のララバイ」はタイトルからは想像し難い
ですが、出席日数の足りない高校生達が夏休みを病院実習で過ごし、同じ年の白
血病少女と出会うというものです。高橋由美子作、梶浦由記音楽で、深刻なスト
ーリーながらもダンスシーンなどを取り入れ楽しさと感動を盛り込んでいます。
第2部はライブステージで、ダンスについては体全体の動きはベーシックなんだ
けど、ステップはかなりするどいのがありました。若い人のがんばってる姿とい
うものはそれだけでもすばらしい。
08月11日 天才ホテル「Les Hydropathes」 シアターブラッツ 2500円
初めてみました。さまざまな快楽を提供する秘密クラブ、レジドロパットで出会
った瞬間でも完全な愛を求める女と台湾人青年。死へのあこがれが2人を引きつ
けるが、青年が現実の生活を語りだして2人の関係に変化が。2人をあわせるきっ
かけを作った中年男の異常愛もエスカレートしてゆき。。。
バラード系の多くをアカペラで歌うという難度の高い演出をしてあり、主要キャ
ストの歌は相当なものでした。ダンスもブラッツの広さで出来うることを追求し
ていました。題材はそれほど特異とは思えませんが、小劇場ミュージカルの常識
を所々、突き破りかけているなという感想です。脱いだり暴れろという訳ではあ
りませんが、エロや狂気の感情面など直接表現以外が強化されたら本当にすごく
なりそうです。
08月11日 サクラ大戦歌謡ショー「海神別荘」 厚生年金会館 7000円
初めて見ました。前半がラサールキツネ?と戦う歌劇団、後半が泉鏡花原作
「海神別荘」でした。「海神別荘」の横山智佐が良かったのが予想外の収穫で
した。歌はうまくて聞きごたえあるのですが、構成的にミュージカルというよ
りイベントショーかなあ。
08月12日 3 noise「手紙。」 千本桜ホール 2000円
旗揚げ公演です。サブタイトルが「鏡の国のメロス」とあるように、わがままな
娘と報われない努力をする少年の話です。私を感動させる手紙を書けと女王アリス
に命じられたメロスは次々に手紙を書くがうまく書けない。大人であろうとするメ
ロスにアリスが精神的攻撃を加えてくる。そして子供としての決定的経験が足りな
かったことを悟った彼は。。。
精神世界だけで構成した本はあまり好みではないのですが、客観的には良く出来た
内容だと思います。
千本桜で初めて見る、中央舞台、対面客席スタイルの公演でした。たまには面白
いけど、上演中どこを見てるか他人に見られるのは好きじゃないなあ。
08月17日 ダミアン+世界劇場「ヴェネツィアの赤い雪」劇小劇場 2800円
16世紀に600人もの娘を殺し血のふろをつかったといわれるエルゼベト・バートリ
が現代日本に蘇ってしまうアングラホラーです。経営難のブティックがバートリ
をイメージしたバーゲンをおこなうことになり、血の噴水が用意された。当初は
豚の血が使われてたが、企画部長の命令で処女の血を集めることになり・・・。
ひさしぶりにイカレタ、救いがたいアングラワールドを見ました。血液銀行=
たいやき屋なんて発想どこから出てくるんでしょうか。ちゃんと最後はおちまで
ついてるし。主任のイカレ方がすばらしい。劇場が小さかったので苦労していた
みたいですが、いつもながら美術がいいです。
08月17日 有視界飛行組合「ブランコ〜しあわせのおとこ〜」 相鉄本多劇場 2500円
初めてみました。2年ぶりの公演で再演とのことです。明治末期から大正時代に
社会主義、無政府主義活動を行い謀殺された大杉栄と伊藤野枝、また周囲の人々
の生き方を描いています。主義思想のみでなく、フリーラブを実践し、複数の女
性と付き合い、ついには女に刺されてしまうところなど、理想と現実の難しさが
うまく書かれていました。整ったせりふが多かったので、美化された人物像でも
あると思いますが、物語としてうまくまとまっていたと思います。
08月18日 東京あたふた「ペコ」 千本桜ホール 1800円
ほぼ毎年、千本桜で公演するので見てます。今回は外部の人に本を書いてもらっ
たということで、すこし違うテイストでした。元小説家で今はフリーライターの
男が人気タレントから映画脚本を依頼され、手付金を受け取った後、タレントは
人を殺して自殺してしまう。彼は警察に疑われ、マネージャーは暴露本を書かさ
れてしまい。。。
テンポや迫力で押し切る劇団ではないので、登場人物の人間性とかが見所だと思
うのですが、今回の作品は、人間達の思い通りにならないモヤモヤ感と犬の気持
ちの対比がおもしろかったといえるのではないでしょうか。現代劇が書くべき所
を良く押さえた内容だったと思います。でもタイトルと犬の普段の態度は疑問。
満員で通路席になってしまい、低い位置の演技があまり見えなかったのが残念。
08月18日 スイッチャーズ「ブラショウ!」 烏山区民会館ホール 2000円
初めて見ました。THE BLOODY WEDDING DANCE SHOWということで、結婚式の裏で
起こっているドタバタをダンスで構成したものです。超金持ちのナイスガイとの
結婚式に招待していないライバル女があらわれた。過激なアタックに婿殿はクラ
クラ、しかし彼には隠された事実が。。。
東大ダンスサークルを元にした団体ということで、渋いのを予想していたのです
が、かなり砕けた内容で、ダンスもストリート系が多く、とにかく楽しかったで
す。お笑いに徹していましたが、ステップとかは本格的でした。でも女性のみな
さんは良くやってるけどデスクワーカーのからだかもねえ。
08月19日 X-QUEST「悪魔人間について知っている二、三の事柄」 ポケット 3000円
ひさしぶりで、Xになってからは初めて見ました。1993年作品の再演とのことで
す。昔アニメで見たような悪魔男が登場する活劇です。原作が原作なんで下ネタ
連発ですが、せりふ全般は質が高いです。アドリブも多かったようですが、役者
のエンターテイメント力もなかなかのものでした。
08月24日 北区つか「新・飛龍伝」 北とぴあ 6000円
大劇場版の飛龍伝は1994年の石田ひかりと今回で2度目です。学生運動の希薄化
で、飛龍伝の学生側のノリもどんどん軽くなってしまっているように感じますが、
機動隊側のストーリーも含めると、前回より内容的には厳しいものだったように
思います。それでも演劇作品とは呼びたくないなあ。
08月25日 ズーズーC「休む暇無し」 ミニホールFu 1000円
30分交代で朝から夜まで上演するイベントの第3回です。ズーズーC以外は初めて
見ました。
「人殺し以外ならなんでもやります。」「じゃあ、いいです。」といって便利屋に
かかってきた電話が切れた。困っている人をほおっておけない人達なので。。。
シンプルでテンション高めの演技が気持ちよかったです。
犯罪で大金を手にした若者グループが、マンションの一室に逃げ込んでくると、
そこにはビデオ撮影中の男女がいて、彼らの扱いについてグループ内に対立が起こ
り。。。暴走する若者のリアリティをうまく作ってありましたが、会話は渋さ満点
でした。
タクシー乗り場で待ち客が轢かれてしまい、他の客と死体はそのタクシーに乗せら
れ、怪しいドライブが始まる。。。椅子を並べてタクシーの座席を作るという古典
コントの様式で、変なことにまきこまれた人々をおそう不条理な展開が本当におも
しろかった。
できちゃった結婚で男が女の家族に挨拶にきたのだが、父親が反対し、母親と娘達
は応援する予想とおりの状況であったが、次第に家族みんな嘘ばかりついている事
がわかり、なぜかピストルで撃たれることに。。。屁理屈満点のスタイルはいつも
ながら良し。
08月25日 風の市「白痴の空歌」 テルプシコール 2500円
初めてみました。坂口安吾の作品世界を描いた無言劇です。キーボードとウッドベ
ースの生演奏で、スライド字幕が入り、抽象的な演技がありました。単にストーリ
ーが流れていく作品ではないので、難しいのですが、言葉を使わずにおこなう演劇
にも、いろんな意味で広がりを持たせる事ができることがわかりました。
団体について、よくは知らないのですが、聴覚・言語障害を持った出演者も多く、
どうやって練習するのか、ちょっと興味がわきます。
08月25日 ±0「今夜地球で」 千本桜ホール 500円
旗揚げ公演です。すべてがコンピュータ管理された西暦3000年、1人の男が創作活
動をおこなった罪で独房に禁固された。1000年前に小説家を志した青年の物語は
何を動かし得るのか。。。
おせじにも上手いとは言えませんが、自分達でできることを精一杯やってるのが、
好感持てました。大阪の劇団乾杯の代表作を東京に置き換えたということですが、
関西の作品はもうちょっとテンポを大事にするべきでは。
08月26日 「フォッシー」 オーチャードホール 12000円
ブロードウェイの有名作品を振り付けたボブ・フォッシーのダンスを集めたもの
です。元のミュージカル作品をあまり見てないせいもあると思いますが、役者の
技術は認めるけど、内容おもしろくないというのが、率直な感想です。確かに変
な動きで、珍しさはあるのですが、現代にアピールするものを感じられないとい
うか、再現以上の事をやっていないような気がします。何回か見ると本当のすご
さがわかるのかも。
オーチャードホールはコンサートホールだから仕方ないけど、段差の無いのに
はまいりました。
09月01日 フォルテ!「クイーンピーコック」 千本桜ホール 2000円
第2回公演とのですが、前回のシェークスピアから大きくかわってオカマものです。
ゲイのカップルに育てれた青年が、老舗のすし屋の娘と結婚することになり、両親
が会うことになった。オカマの母親のかわりに、別れた生母に立ち会ってもらう事
にしたが、渋滞で遅れ、結局オカマの母親が出てきてしまい。。。
英語劇を得意とする演出家、役者たちによる日本語劇ということで、せりふのテイ
ストも英語を訳した感じっぽい所がありました。会話はとても良く練られていて、
歌も本格でしたが、全体テーマが同性愛にも目を向けたり、差別をなくしたりする
には、もう一ひねりほしかったように思えます。
09月01日 扉座「フォーティンブラス」 紀伊国屋ホール 4200円
10年前に初演された作品を外部の演出家を迎えて再演です。ハムレットを上演して
いる舞台裏では座長のワンマンぶりに他の役者は辟易している。そんな時、ハムレ
ットのライバルだけどちょい役のフォーティンブラスの父と名乗る幽霊があらわれ
る。フォーティンブラス役の男に、息子よ敵を取れ、というのだが、なんで日本語
で会話が成立するのか。。。
確かに良い本だし、見ていておもしろいのですが、感情的にナチュラルすぎるとい
うか、視点が固定的かなとも思いました。
演出は現代的スピード感を出すための工夫をたくさんしてあったように思います。
09月02日 Actress Theater「Margot」 青山円形劇場 2000円
3年ぶりにみました。アレキサンドル・デュマの王妃マルゴーを原作とするオリジ
ナルミュージカルです。カトリック対プロテスタントの対立から宗教戦争の渦中に
あるフランス王家で、和解の糸口として王の妹マルグリットがプロテスタントのナ
バール王と結婚することになった。しかし結婚式の直後虐殺がおこり、ナバール王
は改宗を強要される。マルグリット(マルゴー)とナバール王アンリの間には男女の
愛情はなかったが、フランス王の座を手中にするため協力関係ができ。。。
結末は史実とはちがいますが、ストーリーの展開は今年見た、時代劇の中でピカ一
でした。宝塚の最近のヨーロッパ時代劇よりはかなり出来が良いのでは。プロとは
演技力に差がありますが、歌、ダンスもかなりのものでした。見せ場をちゃんと押
さえて作っている。
09月02日 KERA MAP「暗い冒険 北プロ」 スズナリ 3900円
変な企画なので行ってみました。イタリアのフィレンツェにやってきた鬱病の学者
とフランス人整形外科医が変な事件にまきこまれる話がベースですが、ストーリー
を追っていくというよりは、キャストが強引なナンセンスギャグで壊しまくる壮絶
な内容です。ケラのあいさつにも、こんなデタラメなのは精神崩壊覚悟で書かなけ
ればならないと書いてありますが、毎日見たらこっちも壊れてしまいそうです。南
組のほうが強烈みたいです。もう見たくないに○を付けてしまいましたが、時々は
このレベルを見ないと鈍ってしまうかも。
09月05日 「セツアンの善人」 赤坂ACTシアター 8500円
昨年も見ました。
ミックスカルチャーな舞台芸術で、遊びもたくさんある作りは新国立劇場製作とし
てはとても意欲的で魅力がありましたが、民間製作にしたときに、どれだけエンタ
ーテイメントになるのか気になりました。しかし外人キャスティングを続けたこと
を含めて、削ぎ落としてシンプルにするようなことはほとんど無く、芸術にこだわ
った内容でした。最初これでは・・・とも思いましたが、作り手が観客を信じて自
分達が作るべきこと追求していると考えるようになりました。
ただ、昨年のほうが、音楽演奏と劇のからみがよかったように思います。
09月08日 ギルドホール「水の記憶」 銀座みゆき館 4000円
1996年ロンドンで初演され、2000年ローレンス・オリヴィエ賞のコメディ賞をとっ
た作品だそうです。母親の葬儀に集まった3姉妹は、おしゃべりでじっとしていら
れない長女、医師でプライドの高い次女、ドラッグ愛好者で恋愛神経症の三女で、
母親の死を悲しむよりも、姉妹のお互いの行動に苛ついたり、夫や愛人がなかなか
現れないことにやきもきしていた。しかし酔っ払って過去の話がエスカレートして
しまい・・・。
溶液は薄めても元の特質を持ち続ける、つまり水には記憶する力があるという、
かつて話題になった学説をモチーフに、親子関係と姉妹関係を描いています。
とタイトルについて説明されているのでそうかと思うのですが、劇を見ただけでは
タイトルの意味までわからないです。実際の内容は、会話も下ネタが多くて、
それほど固くはないのですが、重要なところはかなりいいことしゃべっているよう
にも感じます。コメディらしくするにも、シリアスにやるにも難しいことは確かで
しょう。
09月08日 創劇舎「ふふふ」 町屋サンホール 1000円
見るの2回目ですが、出演者は前に見たときと別の人でした。クリスマスに関する
短編2本立てです。お見合いパティーの前座をするお笑いコンビが前日に練習する
話と、つきの無い男が、俳句を作る会にムリヤリ入れられてしまう話です。20分
位ずつでしたが、集中が高く生で見る価値が高いものでした。この暑い時にクリ
スマスネタってのも意外性があってよろしい。
09月09日 KHART「泡の形」 die pratze 2200円
2年ぶりです。未来のある時代、絵を傷つけることは重罪になり、死刑または百夜
の刑という、人魚の肉を食って数百年生きさせられることになっていた。また1人
百夜の刑が決まり、漁師に人魚探しの命令がだされた。。。
植物はともかく、動物は生命の意味を何がしか理解しているのに、人間が時に見失
っているのはなぜだろうか。死を望む気持ちがなにから生まれるのか。重く深いテ
ーマです。気持ちを凝縮した言葉を吐き出すために、断片的にも見える劇の作りに
なっていました。ヴィジュアルと言葉の協調がうまくまとまっていました。もう少
し言葉の意味を、音声として深く伝えることができればという願いです。
09月09日 東京23区外劇団「シャングリラホテル」 千本桜ホール 1500円
見るの3回目です。いなかの民宿シャングリラホテルには埋蔵金を3年探している
2人組やカマっぽい男、やる気のない従業員がいる。そこへ隣町に住む主婦だとい
う女がやってきて、家に帰りたくたくないと言う。雰囲気も和んでゆくが。。。
いままでも笑いの中に芯がある作品だったのですが、今回のは設定は変なんだけ
ど、完璧なロビードラマでした。普通の社会生活とは違う日々の暮らしが、発掘
への熱意などによって不思議に成り立っている状態から、現実を振りかざす男の
出現で何もかも支えがなくなってしまうのが、とても演劇的でした。若い人達み
んなに受けるような内容ではありませんが、戯曲賞などには向いた内容でした。
09月15日 燐光群「ブレスレス」 シアタートラム 2000円
見にくい席の当日券だったので安かったです。ビルの谷間に不法投棄されたゴミ
に夜な夜な集まる女たち。彼女らはパパと呼ばれる老人にゴミを贈り、お言葉を
頂いて、生きる支えとしている。そのゴミ捨て場に、ピンクのリボンを結んだゴ
ミ袋を捨てる女がいて、過去の事件の証拠となる遺書を捨てようとしてた。。。
これまでの劇評などでも言われているように、半狂の老人と娘たちの物語は、現
代にあらわれたリア王として捉えるのもおもしろい。でも私としてはゴミ、特に
ゴミ袋に対する人間の意識が興味深かった。燐光群の作品は好き嫌いが別れるが、
ブレスレスは最も好きなものの一つになりそうです。
09月15日 翔企画「パウロ」 博品館劇場 6500円
今年2月に上演されたものの再演です。ユダヤ教の指導者候補だったパウロがキリ
スト教徒弾圧の果てに改心するまでの物語です。楽しい話ではないけど、ストー
リーや音楽は良い出来だと思います。出演者も役割をよく果たしていると思いま
す。しかし信心深い人(宗教的or出演者)以外がのめり込めるためには、演出の工
夫がまだ必要かとも思います。それはともかく、これからは宗教に依存しない生
き方を描いたものをひとつのお気に入りにしたいと思います。
09月16日 銀色金魚「西暦0001年ジーザスプロジェクト」 die pratze 1500円
初めてみました。上で宗教物は控えたいといいつつ、また見てるんですが、東京
の演劇だけでも、いろいろな切り口で宗教というものを見られることはおもしろ
いです。この作品は、遊び気分で始めたイエスの教えが、だんだん大きくなって
しまい、反逆罪で追われる身になってしまったのを、現在のタレント活動のマネ
ージメントみたいな考えを合わせて、ストーリーにしています。権力側から追わ
れ、ついに自分がイエスであることを認めてしまう心境が、若い劇団ですが、結
構せつないです。
09月16日 Nの会 「ひまわり」 千本桜ホール 3000円
はじめてみました。竹内銃一郎作の、変な家族劇で、これもリア王が引っ張り出
されています。中年男がアルバイトで3人の年頃の娘の父親になる。意外に打ち
解けて順調な生活になりそうであったが、3人が付き合っていた男が。。。
新劇レベルの丁寧でリアルな演技で全編通してよかったはずですが、睡眠不足で
前半はところどころ目があきませんでした。しかし、すき焼きの登場で一気に目
が覚め、そこからはおもしろく見ることができました。小劇場で生ですき焼き作
って食べるのは初めてみました。
09月22日 瓜南瓜企画 「右手左手」 千本桜ホール 2000円
年に1回くらい公演してます。あるOLが帰宅すると、玄関に血のついた新聞紙
が入った手袋が立てられていた。翌日、近くの公演で両手を切られた死体がみつ
かり、そのOLと会社の同僚たちが刑事の尋問をうけることになった。当初は
別のことをしていたなどとアリバイを主張するが、OLの隣人が同僚達がOL
の部屋を訪ねてきていたことや、電話をかけてきていたことを証言し、みんな
怪しくなってゆく。
尋問サスペンスとしては、芸がこまかくて、見所おおかった。肝心なことを言
わなかったり、嘘を本当らしく言うことで、だんだんずれていってしまう所が
よく出来ていたと思います。
09月22日 泪目銀座 「Lover Soul」 トップス 4000円
まだはじまったばかりなので内容省略。外国作品にもめったに無いような、
いろいろな要素がからみあったコメディ。見て、ぜったい損はない。ただ
し病気の人や、家族がそういう状況の人にはつらい。
09月23日 めばちこ「トーリャトーリャトーリャ PUNK PUNK PUNK」 東演パラータ 2500円
旗揚げ公演だそうです。不良にあこがれPUNKSになったものの、弱くて彼女
に見捨てられた男が強くなるためにプロレスに入門した。その弱小団体は
あまりに低レベルなんだけど、変な組織と戦っていて。。。
映像と小道具で最初はかなりぶっ飛んだ内容だったけど、だんだんコスチュ
ームプレイと個人ギャグだけになってきて、中盤以降は私には単調に感じまし
た。ヌルクないステージパフォーマンスを作ろうという心意気は感じるけど、
どっちかというと、まだ空回り段階かも。
初日の2回目だというのに、ひとりだけで鑑賞。まあ映像がビデオ撮影にしては
きれいなのと、何でこんなもんにこだわるのだろうという不思議さ以外は特別す
ごい作品ではないけど。ジンジャーエールのびんが50回使われるということと、
人間の気持ちの浮き沈みに関係を作りたかったのかなあ。
09月23日 おばけおばけ「嵐の中の広志さん」 駅前劇場 2300円
はじめて見ました。劇団名やタイトルからもっとふざけたことをやる団体かと
思ったら、渋かったです。30才になった主婦がこれからは家庭第一に生きるた
め生前葬をおこなった。そこにあつまったのは、中学時代から彼女と付き合っ
た男2人と現在の夫。記念品で昔を懐かしんだり、お別れのあいさつは和気あい
あいと進んだが、なぜ彼女が女友達を呼ばなかったかの話から、彼女の優等生
だった子供時代からの孤独、主婦と母親としての孤独がうきぼりにされ、つい
に・・・。
幅広い客層で、実際に年配でも見ごたえある内容だったと思います。現代人の
普通の会話劇なんだけど、メンバーや生前葬という場所がらとして、奇妙にな
らざるを得なく、すごく変な気持ちです。見ていて。おもしろいけど混んでる
から続けて見るかどうか悩むところ。
09月29日 Stage97「ジャンヌ・ダルク」 サンモール 2500円
はじめて見ました。磐田に本拠地をおく劇団の東京公演とのことです。イング
ランドの攻撃を受け苦境にあったフランスを神の啓示を受けた少女が救った歴
史を元にしたミュージカルです。邪心にみちた周囲の大人たちの中で、神の言
葉を信じ、フランスの平和のために戦ったというややきれいすぎる物語はすっ
きりとまとめられていました。
音楽は時代劇のイメージからかけ離れて、ヒップホップ系だったり、今時のビ
ートポップだったり現代的でした。主人公を演じた小林沙苗は歌のタイプとし
ては浜崎系かなあ。主要キャストのレベルはなかなか高いですが、ダンスや音
楽が今はやってるものを、とりあえず付けたみたいで、自分達のミュージカル
スタイルとしてモノにできるまでが苦心のしどころでしょう。
09月29日 「ムトゥ 愛の冒険」 厚生年金会館 6000円
インドからの来日ミュージカルです。ダンサーのムトゥがひとめぼれしたミー
ナにはお婆さまがきめた結婚相手がいたがミーナは彼が嫌いで、ムトゥに脈が
ありそう。彼女に近づくためムトゥは女装して、ダンサーとしてお婆さまに弟
子入りし、うまくいっていたが恋敵が女装したムトゥに好意をしめしだし・・
・。
タミル語で言葉がわからないせいもあり劇はいまいち楽しめませんでしたが、
ダンスがすごかった。1回のダンスシーンがかなり長くて、動きは激しいし、
腰のシェイクがずっと続いてるし、日本人ではついてゆけないだろうな。
私はあまり外国には興味がないのだが、来日ものをみると所違えばパフォーマ
ンスも違うもんだと発見も大きいです。インド風ダンスクラブ(教室ではなくて
遊び場)ってのがあっても楽しいかも。映画だとどんどん場面がかわってノンス
トップ状態なのが舞台だと暗転しなければならないのがちょっとつらい。
09月30日 第三舞台「ファントム・ペイン」 テアトル銀座 6800円
観劇3作品目にして最後になりそうです。ごていねいに「スナフキンの手紙」
のダイジェストビデオから始まり、その最後でパラレルワールドにジャンプ
してきた人達の続編物語です。戦いの無い日本にやってきた彼らはバラバラ
になり、新たに組織を作るもの、変なビジネスをするもの様々であった。し
かしネットで「スナフキンの手紙」の情報が流れ出し、彼らは問題の場所で
集結することに。
私は演劇では早稲田きらいなほうなんだけど、野田か鴻上かと聞かれると鴻上
派なんです。なにより人間の明日や未来を考えているから。
でも、これは6800円も払って見てはいけないような気がする。
09月30日 ラスコーリ「Meet at Night」 千本桜ホール 1500円
旗揚げ公演です。クリスマスイヴの今日で閉店という小さなバーには、1組
のカップルと待ち合わせをしている男しかいない。今日プロポーズするはず
だが相手が来ない。そこへ駆け落ちの待ち合わせだという女が現れ、互いに
待ちぼうけを食ったことをつっこみ喧嘩に。ついに女はトイレで手首を切り
大騒ぎになるが・・・。
軽めの雰囲気で始まり、そのうち思いっきり重くて、キツクなるのが最近の
はやりなんでしょうかねえ。人を激高させたり、くさらせたりする言葉は、
ドラマ的には非常に出来がよかったです。展開もとんでもない方向に流れて
ゆくし。あと心に残るものがあれば・・・。
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