2000/12/29
11月3日 譲ってもらう人間風車のチケットを受け取るために朝から渋谷へ出か
け11:00から映画「シェルブールの雨傘」を見る。やはり映画のほうがシャープ
な場面づくりができる。元々アメリカ映画よりもフランス映画の方が好きなん
だけど、お気に入りの1本です。
なんとか150本。
11/17、半休して都庁へパスポートを取りに行き、その後映画「La Buche」を見る。
ちょっとかわったフランス映画。ロシア移民のバイオリンニストと別れた妻、3人
の娘がクリスマスに集まる事になり、人生の転機とも言える事件がおこったりする。
長女は12年間付き合っていた妻子持ちの男との間に子供ができ、良妻であった次女
は専業主婦としてしかみてくれない夫に嫌気がさし、仕事人間の三女は家族の意味
を見直すことに。。。
大作と言える作品ではなく、現実的な会話と不自然なモノローグからなる作りだけ
ど、ストーリーと演出がカチッと決まってるアメリカ映画より、どこか完成度の
低いように見えるところがあるフランス映画の方が好きなんだな。
Charlotte Gainsbourgもひさびさの映画出演で、意外にドライでいい味だしてる。
パリでの話だけど、ロシア音楽を多用してるのが新鮮だったりする。
11/23 朝からCHARLE'S ANGELSを見る。TV版があっての内容だけどアクションは最
新の技術で見ごたえあり。CAMERON DIAZの笑顔はちょっとこわいけど、3人のサー
ビスあふれる映像もついニヤニヤ。花園神社酉の市の人出もすごかった。
11/25 ディープな映画ファンに話題な「花を摘む少女と虫を殺す少女」を朝から見る。
ロンドンで出会ったドイツ人バレリーナ(NICOLE MARLENE)と日本人女優(川越美和)の
似ているようで違う感性を、ゆっくりとしたドキュメンタリータッチの映像で作って
いる。R-15だけどSEXシーンはキツメ。
4時間休憩なしは強烈。私は元々排尿回数が多いのに、さらにトイレ行きたくなる?
内容だし。映像で表現できることの多様さを感じる。今時パソコンも携帯電話もでて
こないのがすごい。
12/2 朝からミュージカル映画「ロシュフォードの恋人たち」を見る。「シェルブール
の雨傘」につづくジャック・ドゥミの2作め。フランスの町ロシュフォードに住んで
いる双子の姉妹は作曲家とダンサーになる夢を持っているが、恋したい年頃でもある。
祭りが終ったらパリに行く予定の2人であったが、ひょんなことから運命の出会いを
することに。カトリーヌ・ドゥヌーヴとフランソワーズ・ドルレアックの姉妹が美し
いうえに元気でよろしい。音楽はCMとかでも多く使われてます。ダンスはかなり無
茶な入れ方をしているけど、これだけダンスシーンがあると、撮影何回やったんだろ
う。とにかく見るとハッピーです。
12/16 時間つなぎにCOYOTE UGLYを見る。ニュージャジーでアマチュア歌手とし
て人気のあった生真面目娘が、プロ作曲家を目指してニューヨークにやってきた。
しかし有名会社はデモテープすら受け取ってくれず、泥棒にも入られお先真っ暗
になる。夜明けのカフェで賑々しく金も持っている娘たちを見て、彼女達がCOYOTE
UGLYと呼ばれる名物バーで働いていることを知らされ、生真面目な主人公も職を
求めて店の扉をくぐる・・・。
12/17 朝から青山でMY FAIR LADYを見る。ご存知のヒギンズ教授と花売り娘の
英語はきれいに話しましょうミュージカルです。「スペインの雨はおもに平野
に降る」をはじめ、英語レッスンに関するところがかなり面白いですが、難し
い内容を、雰囲気や気持ちを音楽で示すことで分かり易くしているミュージカ
ルの成功例かなと思います。ヘップバーンに特別な思い入れは無いけど、あの
上目使いで見られるとやられてしまいそうです。有名シーン以外の対話もかな
り意味ある内容を語っていて、こまかい部分が「リタの教育」の対話内容の理
解にも役立ちそうです。
12/23 朝からGONE WITH THE WINDニューカラーバージョンを見に行く。80人位
入っていて若者アダルト半々位。内容はご存知のとおりのパーティとお金が好
きな女の物語。と言ってひやかすような人間にろくなヤツはいないと自省する
きっかけにする。見終わってからも30分くらい思い出し泣きしてました。
2000年は186本+2回見たのが2本でした。作家、演出家、役者、スタッフ、その他
もろもろのみなさん、今年も楽しませてくれてありがとう。
10月01日 「ヴァニティーズ」 シアターアップル 5670円
オフブロードウェーでロングランした女3人もので、藤田朋子、国生さゆり、
いしのようこ、という往年の人気者が出演です。高校、大学、その後の3段
階を、大人へのホップステップジャンプみたいに描いています。1964年から
の10年あまりの話なので、時代的に古いと感じるやりとりが、作者の意図と
違うところで笑えるのですが、アメリカで受ける内容だと思います。前半、
いしのようこが弱いかなと感じたのですが、転機以後、懐の広いプレイで、
ひっとして大物なのでは、という気がしてます。
11月まで全国巡行で、あちこちでやりますので、お近くの方は一見の価値
はありです。
10月01日 ALIVE「Forest 2200」 東演パラータ 2400円
初めてみました。スーパーエキセントリックシアターの研究所出身者などで
行っている企画公演の第2回のようです。2200年人類は管理されて生きるも
のと、管理を嫌い、森で生きる者がいた。森で生きてゆくためには動物の遺
伝子を移入して、動物の生存力の助けを借りる必要があった。人類の管理は
純粋育成された箱の娘を人類のエリートとして、子孫を残してゆく方法が取
られたが、箱の娘の脱走がたびたび起こり、いままた2人の娘が森へ逃げ込
んで来た。。。
21世紀の人類の最大問題は、環境の回復と、遺伝子の問題になるというのは、
私もそう思います。動物の遺伝子を混ぜてしまうというのは、すごい発想だ
けど、現代科学や現代人の思考だけに囚われすぎた対策は、いつかどこかで
破綻する予感もみんな持ってるんだよね。
それにしても、ハチのねえちゃんすごすぎ。
10月08日 激憤キューリマン「東京ブギーナイツ」 千本桜ホール 1000円
旗揚げ公演のようです。食べ物を粗末にしたために、キューリマンに追いか
けられることになった男のビデオ映画と、ギリシャ悲劇風やりとりを演じる
刑事の劇が交互に演じられ、どっちもなんだかなーという内容でした。
キューリの方はまだナンセンスさが分かるのですが、劇の方は何をやりたか
ったのか、本当にわからん。韻文調の台詞で箱がどうのと力説するんだけど、
東京ブギーナイツってことなんだろうか。フランス映画風の音楽を使ってた
りしたので、その傾向を狙ったかもしれないけど、表現の意図ぐらいははっ
きりすべきだと思うぞ。
10月14日 神馬「魂魄人」 シアターグリーン 2500円
この劇団、2回目です。生まれ変わりながらサバイバルゲームを連中がいて、
今回は、いろいろな事情で、ほとんどの人が覚醒していない。その一人は
ネパールで狼に育てられた狼少女で、文化人類学の教授に引き取られて、
教育を受ける。しかし教授の助手が覚醒したゲーマーで、女学生がつれて
きた彼氏が狙っていたゲーマーだったので、殺害するのだが何回やっても、
時間が戻ってしまう。。。
前回公演のオフィスものが、かなりうまかったのでウエルメイド系を目指
しているのかと思ったら、クドいフィクションだったので意外でした。複
数の人格を演じなければならないので難しい作品ですが、おもしろく見せ
てくれる人もいました。
10月14日 「太平洋序曲」 新国立・小 6300円
1976年にブロードウェーで初演された、ペリーの浦賀来航にまつわるミュ
ージカルで、日本初演です。浦賀奉行所の与力としてペリーと直接交渉に
あたった香山栄佐衛門と、助手として活躍したジョン万次郎を中心に、新
しい時代の幕開けを描いています。ブロードウェーの大作が作られていた
ころのソンドハイムの作品でミュージカルらしいというのと、日本が舞台
なので、日本人にはわかりやすいです。名作ミュージカルでも1回見ただ
けではわからないのが多いですが、これはわかりやすい。ただし民間劇場
ではやらない、衣装や美術、演出ではあるので、硬いのは承知の上で見た
ほうがいいでしょう。日本が舞台でもミュージカルはできるのだから、も
っと本格的オリジナルミュージカルが作られてもいいですね。
10月15日 「VOYAGE」 コクーン 8000円
本ができなかったということで、いろいろ苦労があったようです。劇のス
トーリー(無いといえば無いのだが)やせりふについては、かなり難点があ
るのは否めないでしょう。でも、松たか子が大劇場の、役がはっきり決ま
った作品ではなく、小劇場のテイストでやりたいのよー。と叫んでるよう
な気がして、もっと小さい劇場で、若いキャストだけで出来ればより成功
したような気もします。
でもコクーンとしては、あのポスターからすると、バカンスでお祭り気分
的内容で作りたかったかもしれません。
億円稼ぐといっても、それはスターが必要な大劇場演劇の箔付けで、ただ
舞台がすきな一女優に感じます。はったりで仕事するようにならないこと
を信じます。
10月15日 ステージステーション「ワーニャ伯父さん」 千本桜ホール 2000円
シリアスな作品が多い劇団ですが、チェホフは初めてとのことです。私も
ワーニャは初めて見ました。20歳位の役者が爺さん婆さんを演じるので無
理があるのは仕方ないですが、全体的にチェホフならではの面白さがもう
ひとつ欲しかったです。特にこの本は本題がなかなか見えてこないので、
前半、中盤に何を見せるかが難しいでしょう。終盤はわかりやすいです。
現代戯曲に比べるとひとあじ違う厳しさがあり、現代戯曲において人は苦
境にあっても精神的には自由という前提があるのに対し、自分を支配する
ものから逃れられない人々の言葉の厳しさに深いものがあります。
10月20日 遊PAC「指・Because I am Postman」 千本桜ホール 1000円
謎の郵便屋劇団です。ある郵便配達夫が行方不明になり、転勤してきた新
任者が、あるマンションのポスト室で住人のオバサンに嫌みを言われてい
るときに停電が起こり閉じ込められる。怪しげな気配とともに、行方不明
の配達夫が現われ、指がなくなって配達できなくなり、ここでゲームを作
っているという。郵便配達ゲームに勝つとここから出られるというのだが
・・・。
ホラーとコンピュータゲームとオヤジギャグが微妙にミックスした意欲作
ですが、関係者外としては、郵便配達のいろいろな事情が面白いですね、
女性キャストが思いっきりのいい楽しい演技をしてくてます。
10月21日 1mg「toyS lover dayS」 シアターグリーン 通し券
いつも変わった切り口で、ちょっとシビアな世界を見せてくれる劇団です。
この世界では人間は同性愛が普通で、子供は開けられる?と存在になるら
しい。落ち目のトレーダーと落ち目の歌手が、再起をかけて大きなギャン
ブルを仕掛けるために組んだ時、一人の少年がセックスの相手として送り
こまれてきた・・・。自分達で下ネタすぎるとアンケートに書かないでと
言ってるくらいなので、かなりのもんですが、たまにはいいでしょう。
本も美術も凝ってるし、演技も見所いつくかあります。欲を言えば、時間
の進み止まりがうまくコントロールされていない感じで、暗転が登場人物
の交代でしかなく、同じところをグルグルという観があります。
10月21日 タナボタ企画「新血鬼DRACURA」 アートスフィア 6500円
タナボタ企画としては初めて見ましたが、たくさん歌うミュージカルの常連の人達
なので、聞いた事ある声がかなりありました。ミュージカル俳優の遊びの場だと言
っていますが、5周年記念特別興行で、劇場も大きいので、ふざけているなりにちゃ
んと作られています。見に来ている人達もかなりのミュージカルフリークばかりで
笑う反応が早い早い。岡幸二郎は、内野聖陽、堤真一に匹敵する人気だろうけど、
テレビでは活躍し難いからねえ。
10月22日 現代制作舎「リメイン」 TACCS1179 3200円
下落合のTACCS1179初めていきました。奇麗だけど電車の音が響くのが難点か
なあ。ワイルダーの「わが町」を元にエミリーとジョージの若き日、結婚、死別
をシンプルに役者の味だけを見せる作りをしてしていました。ジョージ役は元
RAZZ MA TAZZの入江昌樹で役者になるそうですが、喜び悲しみをうまく表現して
いて期待できそうです。最後の演奏の後も声がかかってるし人気あるのでしょう
か。オーディションで集めた若手俳優中心なので、ほれぼれするうまさとかは無
いのですが、集中力は見事。進行役がしゃべりすぎという気もします。
10月22日 Jalopy「ハイジ」 ウッディシアター中目黒 3000円
今まで見たのは、きれいなのだったので、今回のは意外でした。正義感あふれる
無職の青年、木島拝二は電車の中で携帯電話を使っていた女と争いになり、痴漢
として捕まるが、電話を持って来てしまう。友人の下宿で、裏ビデオを宅配で買
って見たら写っていたのは、携帯電話の女だった・・・。
ジャージに裸足、青いオッパイ、ゴキブリ可愛がり、かなりエグイ内容なんだけ
ど、深夜ドラマまたは小劇場専用作品として、かなりの名作かもしれない。裏ビ
デオをネタに熱血バカが暴れるなんて陳腐と言えば陳腐な題材だけど、ここまで
洗練させるのは、ただならぬパワーだ。
10月26日 ムーンライト「きらめく星座」 スペース107 3500円
初めて見る劇団です。井上ひさし作、こまつ座で初演されました。浅草のレコー
ド屋オデオン堂の息子が軍を脱走し憲兵に追われる身になり、さらに文化統制で
オデオン堂は整理閉店の対象になりそう。それでも主人夫婦や下宿人たちは、
自由で音楽のある生活を目指し、歌ったり、カチコチの元軍人の婿を懐柔したり
・・・
ストーリーもおもしろく、演技もうまかったので、2時間30分見入ってしまいまし
た。これだけの台詞と歌を仕上げるのは大変だろうな。脱走した息子役がめげな
い気質をうまく演じていました。
10月28日 「ラフカット2000」 スペースゼロ 3200円
昨年の宮藤官九郎の作品以降、もう何をやってもいい感じになってしまい、3話目
と4話目はケラのやり放題。オーディションキャストなのでやってる事同じでも、
ナイロンとは違うテイストがちょっと新鮮。役者が力試しするのが狙いだから、
やるべきことはできてると考えていいかも。遠かったので、特に見所あるパフォ
ーマンスは発見できず。
子供の運動会で苦労する親達の話は、たくさんあるけど、ライン引きに作業に
着目したのは目新しい。会話のツボ的には昨年の幕張の女の方が面白かった。
古い喫茶店にまつわる新旧の恋愛事件。昔と今を同時に進める作りがおもしろい。
びんたが強烈。
禁煙の島へカップリング番組の撮影で来た連中は、カメラの故障で身動きできず、
退屈しのぎに・・・。洗練されたナンセンスだけど、乳のもみ過ぎで、女性客が
引いてしまったか。
社長宅へ以前社員だった男が金を借りに来て、強盗になってしまう。クイズ番組
から電話がかかってきて・・・。もっと小さくスピーディだったらとても良かっ
たような気がする。
10月28日 幻遊館「Heart beat 2000」 千本桜ホール 2200円
こっちも4本立て。
この劇団見るの4回目で、これまで既製品の改良コントというイメージがあった
のですが、やりとりやオチに独特の味が出てきて、面白かったです。女性キャス
トだけでしたが、何かハードルを超えた感じです。意味のない映像もグッド。
10月29日 CONTACT「黄色い家の不思議な訪問者」 シアターグリーン 共通券
はじめて見ました。9月に上演した旗揚げ公演の作品を練り直したようです。
ゴッホの黄色い家に、未来から3人がやってくる。ゴッホの自殺を止めるた
めなのだが、ゴッホはやる気もあり、人間関係も苦しんでなく、自殺するよ
うには見えない。何がゴッホに死をもたらしたのか?
ストーリーはかなり荒唐無稽だけど、抑制した演技と、絵に打ち込むゴッホ
の姿勢とかが丁寧に作られていて良かったです。美術も特に壁がよかったで
す。歌もかなり本格的。しかし劇中だけど、初対面の連中が歌ってハモルか?
11月03日 ATTC「メロディー」 モリエール 2800円
久しぶりに見ました。ある若い女性が殺人事件の容疑者として、精神鑑定をうけ
ることになる。多重人格で、お笑い芸人になったり、格闘家になったり、怪物君
になってしまったりするが、それらの人格は殺人には関係なさそうで、もっと別
の人格が隠れていそうである。ついに血の伯爵夫人と呼ばれたエルジェベト・バ
ートリーの人格があらわれ、主治医と彼女の闘いとなる。。。
伯爵夫人の血へのこだわりとかは面白い描かれ方だったけど、多重人格の女性に
よる殺人ミステリーは、少しありきたりになりつつあり、派手なエピソードは、
エサにして、身近なところに根本的な問題を掘り出すとかをして欲しかったです。
「催眠」とかの方が死因の斬新さがあってミステリーらしいと思います。
11月03日 じっとこまった「Style」 千本桜ホール 2300円
はじめて見たとおもうのですが、課長役の人は見たことあるように思います。あ
る会社の総務部付清掃課に企画課から若いOLが飛ばされてきた。スーツから清
掃着に着替えはじめショックを憶えるが、意外にハイテクな仕事をしてたりする
ので、少しやる気がでる。その後、社長命令で社外のプランナーを招いて、イメ
ージアップのためにユニフォームを新しくしたり、課長が栄転したりで良いこと
が続くのだが・・・・。
実生活に近いコメディで、ここまでキレのある劇に仕上げるのは、なかなかのも
のです。結末にもう一ひねりほしかったような気もしますが、今年の千本桜で屈
指の面白さでした。
11月04日「人間風車」 パルコ 7000円
遊気舎での初演はみてません。
東西の人気劇団の看板役者を集めての公演です。フリーの役者ならともかく、劇
団の役者をこれだけ集めてやるのは大変なことでしょう。個人的には好きな劇作
品とは言えない種類のものですが、内容の充実は言うべくもないです。生瀬勝久
の演技が圧倒物ですが。本もかなり良い。斉藤由貴もちょっとボケたキャラクタ
ーを生かした前半と、恐怖にひきつる後半のギャップが良かった。
最近、関西の劇団が東京で何故こんなに人気があるのか、つとに考えるのですが、
東京の劇団や作家は、観客に飽きられることに心配になりすぎて、大胆な内容を
作りきれてないようにも思えます。
11月04日 夢援隊「Regret」 シアターグリーン 共通券
見たことあるような気もするのですが思い出せません。坂本竜馬と妻のおりょう
が、西郷隆盛に招かれ薩摩に来たのだが、実は西郷が竜馬の暗殺を狙ったもので
あった。道で助けた娘が刺客だったとかストーリーの工夫も少しあったのですが、
汗臭い時代劇の雰囲気を作るほうがメインになっていて、なりきりの様が面白か
ったです。
おりょう役が、なつかしの伊藤つかさで、たぶん斉藤由貴と同じ年だろうけど、
かなり若く見えます。はじめ同名の別人かと思いましたが、キャスト紹介であの
伊藤つかさだというので、ちょっと驚き。シアターグリーンでアイドル系キャス
トってのは珍しいですね。
11月11日 GRASSHOPPER「トリコジカケ」 明石スタジオ 2000円
第4回公演とのことですが、初めてみました。痴呆で生理のことばかりしゃべる
おばあちゃんを老人病院に入れようとしている家族があり、娘のトリコと父親
は肉体関係を持っている。その老人病院は葬儀屋とタイアップして、程よく死
人が出るのだが、実は医師が手を下していた。女性作家による血が生み出す愛欲
を過激に描いた作品で、いくつかの愛の形を対比させる作りがうまいと思います。
トリコ役のねえちゃん阿部サダヲ似で、コケティッシュな中にもやるせないシュ
ールな持ち味がいいです。
11月11日 D.N.K. works「りんねてんせい」 シアターグリーン 共通券
はじめて見ました。ある男がネットチャットで知り合った女性に会うことを申し
込むが、嫌われてるわけではないが会えないと言われる。翌日電車に乗った時、
歴史を遡る旅になってしまい、戦国時代、卑弥呼の時代、原始時代で様々な人間
に出会う。場面かわりが早くて、衣装を代えて次々と現われるのが、なかなかや
ってくれますが、無理に笑いを作ろうとするので、受けたのは半分くらいでしょ
うか。ストーリー性はほとんどなく、りんねてんせいがどうのというもんではな
かったです。
11月12日 BROAD EGG「往にし方の唄」 千本桜ホール 500円
たぶん見るの3回目です。小学校卒業以来12年ぶりの同窓会が開かれることになり、
アメリカに住んでいる男も帰ってくるという。しかし1人の女性は彼と顔を合わせ
ることに恐れを感じるのだが、その原因が何だったか思い出せない。男が12年前
に埋めたタイムカプセルからは、彼のものでは無い、スヌーピーのキーホルダー
が出てきて、それは、彼と彼女が親しくなり、そして仲がこじれたきっかけとな
ったものだった。
小学生と24歳の現在をミックスして話が進むので、ちょっとはずかしいのですが、
丁寧でメリハリのある演技が良かったです。劇場演劇作品としては小ぶりかと思
いますが、ちょっと高いところから見ている存在として、元教育実習生がからん
で来るのがうまい作りだったと思います。
11月12日 力の加減「赤と青」 pamplemousse 2500円
埼玉に引っ越してしまったんですね。チケットはセロファンを貼った立体メガネ
でした。昭和30年頃、戦死したはずの夫が戻ってきて、フサエと再婚相手はびっ
くり。しかも前夫は追われているらしい。なぜ戦死扱いされたかというと、彼は
人間兵器研究所で改造されて、飛行機の操縦カンにされて逃げ出したからであっ
た。戦後日本は東西に分割され、国境には100mの壁と強力な武装をした塔があり、
東の住人であったフサエたちは追求を逃れて西を目指した・・・。
あいかわらずの超力抜けだけど、衣装・美術にかなり金と手をかけてあり、うま
ーく見えました。生演劇で赤青立体メガネかけて、何を立体で見ねばならないん
じゃーーーー。ひっとしてあのすこしピンぼけの映像が3Dだったの?
11月17日 新感線「踊れ! いんど屋敷」 サンシャイン劇場 6300円
いきおいで買ってしまったです。いやーくだらない(^_^)小技の連続で徳したんだ
か、損したんだかわかりません。古田、羽野そろっての舞台は初めて見るような
気がします。
11月18日 ギンプロ「新松銀堂物語3」千本桜ホール 2200円
第38回公演ってのがすごいです。三軒茶屋にある老舗の和菓子屋、松銀堂に名古
屋の菓子屋の跡取りが修行に来た。しかし居眠りしたり、メル友と通信ばかりし
ていて仕事に身が入らない。松銀堂のオヤジや娘が心配して、超能力者に催眠療
法をお願いするのだが。。。
夢のシーンとしてアクションはあるんですが、全体にほのぼのとした作りで、人
情芝居としても、ちょっと薄めだったかなと。超能力の怪しさと、最後のおちは
笑えました。しかし、本番中にあんなに食べるかな。。。
11月18日 げんこつ団「外半球」 駅前劇場 2500円
1年ぶりで、2回目です。かなり間抜けなナンセンス短編集です。3割くらいが映像
だったでしょうか。インパクトあったのは、
・イメクラのような学校。
・幼児化する会社。
・子供の国。の正しい意味。
とかかな。映像はジェンカのやつは、できたら街中でやってほしかったなあ。そう
とう考えて、役者もかなりの練習を積んでるけど、今の若者はスタイリッシュな物
だけを望んでいるわけでなく、本当に理不尽な事がどんなものか、かなり身近に感
じて生きているんじゃないかな。
11月19日 BLUES TAXI「パパはインディアン」 シアターグリーン 共通券
ひさしぶりにシアターグリーンフェスティバルのブロック全公演見ました。安上が
りは嬉しいけど、池袋は遠い。この劇団は初めて見ました。
アメリカに5年間赴任していた父親が帰国した。しかし渡米前は家族にとても厳し
かった父だったが、いきなりインディアンになり踊りながら帰ってきた。翌日に
は友人だという2人のインディアンまで押しかけてきて、留守を守っていた2女1男
の子供達はおお慌て。。。
ホームコメディだけど、親子問題もシビアに描いています。役者がうまい(座長は
?かも)のもかなり驚きだけど、演劇の本として何を書くべきかよくわかってる
内容。お笑いの面でも、見せ場でも、本当に圧倒されます。視点の新しさとかは
あまりないのですが、ハイテションとウエルメイドを両立させた出来はめったに
ないレベル。
11月19日 SPIRAL MOON「ウェルズ」 ザムザ阿佐ヶ谷 2500円
ここも劇団としては初めてみました。葬式の時間を間違えた2人の若者が画廊に、
時間つぶしのために入った。そこは抽象画専門で、子供が落とした絵をかけ直そう
にも上下も分からない。そこへやってきた若い女性に、どちらが上が尋ねると、彼
女もわからないというのだが、店員に彼女が作者だと教えられる。彼女は事故で
記憶障害になり、1日毎に記憶を失ってしまうので、自分の絵も何を考え描いてき
たか忘れてしまうのだそうだ。。。
劇の内容は、精神物なんだけど、かなり笑える内容で、ラーメン食べたり、それが
猫ダシだったり愉快でした。画描きの記憶障害に関心をもつ人達と、翌日は憶えて
いないんだからと言って、超シビアな言葉を浴びせる店員をやってる妹の応酬、不
思議なひとときでした。美術に凝ったものをやるには、いい劇場かもね。
11月23日 ズーズーC「喜劇 魔女裁判」 ミニホールFu 1000円
第22回公演とのことです。
17世紀のドイツでは魔女裁判が猛威を奮い、人々が相次
いで火あぶりとなった。友人の変死に立ち会った一人の医師が、魔女の疑いをかけ
られた女をかばったために、今度は自分が魔女裁判にかけられることになってしま
う。。。
いつもながら屁理屈の連発で、突然暴走しはじめるのが、初見の客には大受けして
いたようです。
ヨーロッパ全域に関わる大問題を一家族と医者だけでこじんまりと
作ったのが、全体の方向付けをちょっとわかりにくくしたかなとも思います。登場
人物の応酬に集中していたギロチンの話の方が喜劇の裏にある恐怖がはっきりして
いたような。最初に魔女の疑いをかけられた女役の人が後半迫力あって良かった。
11月23日 egg flip「しょうさつ的な、余りにしょうさつ的な」 pamplemousse 1000円
見るの2回目です。初日ということもあり、混んでました。
昭和30年頃、新聞記者の男の下宿に、自分は幽霊だと言う若い女があらわれ一緒
に暮らしはじめる。その女が名乗った名前の人物は確かに昭和20年に死んでいる
ようである。その女の事や、同じ下宿にいる女の行方不明の弟のことを調べてる
うちに、調査中止を命じる手紙が毎日来るようになる。どうも、その下宿がある
場所は、以前外国人捕虜収容所だったことがわかる。
オーソドックスな日本の風景を描いていますが、作劇法的にはかなりの新しさを
感じます。けっこう古い言葉を丁寧に使ってるのが安定感を出しているのかも。
11月25日 DMα「巡恋話」 die pratze 2800円
見るの2回目です。歌の無いダンスミュージカルです。真夏の夜の夢を元にしたと書
いてあるけど、惚れ薬が面倒を起こすという事だけでシェークスピア劇ではないです
ね。妖精たちのモーニング娘風ダンスはノリがいいし、海辺で勝手に盛り上がったり、
落ち込んだりする4人娘のダンスは、かなり難しそうだけど、優雅で良かったです。
刺激が強い映画を見た後で、演劇にもあの厳しさは必要だなと思いつつ見たのですが、
やっぱり生はいいと演劇の良さを再認識したのでした。我ながら助平な視線になって
いたような気がして、ごめんなさい。
11月25日 ミュージカル座「センス・オブ・ワンダー」 グローブ座 5500円
1960年代のアメリカで農薬の危険性を訴えた、レイチェル・カーソンの物語を全編
歌で作った新作です。外国の人物物中心にオリジナル作品を作っていますが、良い
題材を選びますね。(ただしタイトルはいつも、もうひと工夫欲しいと思う)
もちろんオリジナル曲をこれだけ入れたミュージカルを作れる団体は他になくて、
この作品も歌はすばらしいです。でもここ1〜2年女性キャスト中心の内容で、き
れいにまとまってるけど、コク不足を感じなくもなく、存在感のある男優を見せて
欲しいです。作品的にも悪役が目にみえない作りは、ポリシーなのかもしれません
が、商業演劇・ミュージカルで受け入れられるには工夫が必要な気がします。
11月26日 猫ニャー「将来への不安」「ファーブル・ミニ」 モリエール 2800円
最終公演2本立てです。公演中なので内容はまだ書きません。
「将来への不安Z-2000」は意外なストーリーですがうまくできてるのが感心しました。
主役の演技がうまかったのも他がかなり目茶苦茶やるので際立ちます。
「ファーブル・ミニ〜南フランスが生んだこの地味な偉人のすべてが知りたい?」は
誰も予想しえない内容。劇団活動の最後を飾るものすごさ。だけど寝ました。
11月26日 べっちん「ロマンティック」 千本桜ホール 1500円
はじめてみました。保健室の先生が、Jazzで悩む生徒、幼児プレーで悩む生徒、おも
らしで悩む生徒をあしらう話。クイズチャンピオンの妻がインターネットで退屈をま
ぎらす話。自ら首輪をつけイギリス人のペットになった日本人の話。ですがナンセン
スといえばナンセンスだけど、テーマがよくわからん出し物でした。映画だったらこ
ういう作りもありかなと思うのですが、小劇場演劇では辛いですね。
12月02日 燐光群「南洋くじら部隊」 スズナリ 3700円
アジア舞台芸術の交流プログラムとして作られたものとのことです。インドネシアの
小さい島で、今でも手こぎの舟で鯨をとっている村があり、漁に同行して取材したの
を元に書かれたようです。
公演中なので、これ以上の内容は書かないようにしますが、いつにない力強さはある
んだけど、古風すぎるな、私には。
12月02日 「出島」 アートスフィア 8500円
長崎オランダ年のイベントとして夏に長崎で上演されたミュージカルです。オランダ
本国がナポレオンに占領され、出島にオランダ船がこなっくなってしまった時、イギ
リスが進出してきて、薩摩と密貿易をするようになってきた。新しく赴任した長崎奉
行遠山佐衛門尉をこまらせようと、薩摩の役人が前のオランダ商館長とイギリス船長
と結託して、オランダ旗を掲揚させたイギリス船を入港させ、その事実が公になるよ
うに仕向けるのだが。。。
長崎県がスポンサーだったこともあり、あんまり商業的な刺激を入れずに、子供から
お年寄りまで楽しめる内容になっています。パン屋や清水一学などの登場人物のキャ
ラは中島かずきらしいです。Highlegの中坪嬢もさえた演技してます。木の実ナナは
濃いのが持ち味ですから、この舞台は物足りないかもしれませんね。一色紗英は初め
て生で見ましたが、きれいなだけでも許す。
しかしイギリスや薩摩こんなに悪者にして大丈夫なんでしょうか。
12月03日 みかん「キュプルニ」 千本桜ホール 1500円
はじめてみました。若いです。結婚したての夫婦と、オールドミスと若い男女の会社
での風景の2パターンを中心に、恋愛をちょっと抽象的にだけどおもしろく描いてい
ます。最近の若い劇団の出し物のなかでは、かなりGoodなレベルでしょう。
12月09日 ATTACK「楽園」 千本桜ホール 2800円
たぶん初めてみました。インターネットショップのベンチャー会社に3人の男が就職
しようとしていて、最終審査は社長の結婚式のスピーチで決められるという。その
数時間前に健康診断のために病院にあつまった3人であったが、そこは社長の実家で
、社長の結婚相手でない方の恋人や、息子、怪しい刑事、AV女優、いろいろな人が
いた。ここは本当に楽園なのか・・・。
笑いを取るところは、けっこうおもしろいネタが用意されていていたのですが、全体
的にはちょっと散漫だったように思います。大切なことを言う台詞もかなりいい事言
ってるのですがシチュエーションの作りが、もう少し工夫されていれば活きたのでは。
12月09日 佐藤正隆事務所「リタの教育」 OFFOFF劇場 4000円
1997年からの3回目の公演とのことですが、初めて見ました。文学の社会人講座を受
けにきた女性美容師とアル中気味の教授の物語です。私の予想とはかなり違う内容
でした。演劇を見る人に、とても役立つ内容です。ぜひ一度。
12月10日 FEVER DRAGON「love」 セッションハウス 2500円
ひさしぶりのセッションハウス。7が好きなのでオムニバスも7話作ったとのことです。
わりとSF物をやったりする劇団なので、演技を含めると人造人間のが良くできて
いたと思います。でも、女性キャストの持ち味を生かせるストーリーがどれもよく
出来ていたと思います。たまには、笑えるやつもいいね。
#私も偽者の写真でものっけておこうかな。
12月10日 麦「堕落」 芸術劇場小2 3500円
千本桜でときどき見る劇団ですが、他の劇場では初めてみます。1965年に出版さ
れた高橋和巳の本を原作に、1985年に本多劇場で上演されて15ぶりの再演とのこ
とです。老人養護施設の園長青木は長年の福祉事業功労として大臣表彰され、奨
励金を手にした。園は喜びに沸いたが、欲深い代議士に狙いをつけられ、開所の
きっかけや、使い込みの噂を流され、青木は園を追われることになる。満州から
ひきあげてきて、無断で家に住み着いていた老人たちをいやいや養うために開所
した園であったが、それ以降は利己心を捨てて取り組んできた園長職であったの
になぜ全てを失うことに・・・。
老人役に数人のベテランが出演した以外は、20代の役者が老け役を演じたので、
カチンとくる辛さ以上の苦悩観が十分出せていたとは言い切れないかもしれませ
んが、かなりのものを見せてくれたと思います。古風な演劇だけど、人間の本質
をじっくり見せていく時には、いい重みです。
12月16日 ソノコモ「雄鹿姫」 武蔵野芸能劇場 2000円
イカすタイトルだったので行ってみました。お茶大関係なのかな、見たことある
顔もありました。激しい部族対立の時代のモンゴルで、ある部族のハーンは女で
あることを隠し、いつも戦いの先頭に立ち、部族の誰もがハーンは男だと思って
いる。しかし嫁を取らないのが不思議に思われていたのだが、ある日突然、他部
族の女と結婚するという。その女は、実は、ハーン雄鹿姫に殺された夫の敵を討
ちにきて、ハーンが女である事を知ってしまったのだった・・・。
草原で遊牧生活を送ることに誇りを持つ人々の気持ちが丁寧に作られていました。
本当に舞台からころげ落ちる激しいアクションシーンも見物でしたが、アジア人
の生き方の根底を探るというのも今の時代に価値ある活動だと思います。
ハリウッドのランクとしては一流作品じゃないかもしれないけど、白人の庶民レ
ベルを描いた音楽物としては、こんな元気なの見たこと無い。関係悪化を招いた
、オドネルが取った行動というのも日本人には出来にくい、結果として転換点を
つくるうまい作り。ロシア娘のダンスが良かった。
12月16日 ベターポーヅ「ノイローゼ・ダンシング」 シアタートップス 2500円
1年半ぶりのベターポーヅです。いきなりのっけからやられました。いまどきこ
んなのんびりしたペースで訳の解らんことをやる団体はそうそう無いです。半分
以上の確率で、嫌な気分になるのを承知で見に行く方も、懲りない奴なわけです
が、今回もかなり辛かった。でもこんなの作るのはすごい。かもしれない。
生徒の三つ編み、本物いくつあるかじっくりみてしまいましたが、全部作り物な
んでしゅね。へろへろ。
12月17日 「GIRLS TIME」 パルコ劇場 7500円
5年前に初演された、宮本亜門のショーミュージカルです。初めてみました。
最前列で見ていたというのもありますが、迫力ありますね。途中までこんなに
走ったり、踊ったり、着替えたりで最後までもつのかな?と心配にもなりまし
たが、ダンス直後でもしっかり歌ってたりして、鍛えてる、うーむ恐ろしとい
うよりありません。最年少新加入の三国由奈がはつらつとした演技で、もちろ
ん歌やダンスができることが重要ですが、精一杯やってる感じが良かったです。
振り付けについて、個人的には、ステップとかすこし不満なんだけど、ロング
ランで交代できないとなると、精一杯かな。
12月17日 娘の予感「名もない酒場のおとぎ話」 千本桜ホール 1200円
東京工業大学の劇団の学外公演です。2時間30分のRPG風ファンタジーでした。
せりふ、うごきも良く、舞台技術的にもうまく進めてはいるのですが、ほんと
ただのおとぎ話でした。
ジュディ姫はすぐにもベターポーヅでやっていけるかもしれない。
12月20日 キャラメルボックス「クローズ・ユア・アイズ」 サンシャイン劇場 4300円
年に1回くらいは見ておこうと思いまして、新作を見ました。関東大震災の後、
行方不明の恋人を探すためにフランスから戻った青年が日本に着く直前の船中
で死んでしまう。だが翌日、なぜか体がうごき、天使も見えるようになる。天
使はあきらめてあの世へ行けとクローズ・ユア・アイズの合い言葉をかけるの
だが・・・。
約80年前の話でもあり、駄洒落以外はあんまり新しさを感じるものはないです
が、やさしさに溢れる人間像を欲する人には、くつろげる一時だと思います。
みんながみんな見た方が良いとは思いませんが、陰惨な刺激に慣れすぎた人な
んかに良いのではないでしょうか。
12月23日 ミスタースリムカムパニー「Dream」 アトリエフォンテーヌ 3500円
結成25周年っていうのがすごい。第二次大戦終戦間近の上海で、日本人が経営
するクラブDreamに、甘粕大尉や清王朝の生き残りなどが現われた。狙いはジン
ギスカンの財宝のありかを示す水晶玉らしい。いっぽうクラブ対抗ダンスコン
テストがあり踊り子たちは優勝目指して練習に励む。
はじめのサックスの演奏と、チャイナドレスのダンスで、贅沢な内容に嬉しく
なりました。せまい所でたくさんの人を踊らすことにかけてはミスタースリム
の右に出るのはないでしょう。後半ストーリーの弱さを感じなくもないですが、
なにより大切なのは、ハートだから、これだけ濃ければOKよ。
12月23日 「世界中がアイ・ラヴ・ユー」 アートスフィア 8500円
ウッディ・アレンの同名映画の舞台化。NYに住む再婚カップルには、3人の連れ
子と夫婦の子である2人の計5人の子供がいる。長女の結婚がきまり、明るい雰
囲気のところへ、妻の元夫で次女の実夫が、女にフラレタと言って現われた。
夫婦と元夫は友人で仲がいいのだが、長続きしない女性関係に本人も友人も元
妻も心配している・・・。
面白い人間関係と、「I LOVE YOU」の使い方に関して人間性を描こうとしてい
ると思います。映画のテイストを再現する演出の工夫もされていて、歌もみん
な良く歌っていたと思います。中山忍は歌は得意じゃないかもしれませんが、
あれだけ舞台映えしてればいいですよ。スポンサーが品川Vタワーというマン
ションというのがかわってますが、都市型高級マンションの社交の場として軽
いミュージカルを楽しむってのも、これからいいかもしれませんね。
12月24日 南青山少女歌劇団「クリスマス・ジュリエット」 博品館 4000円
アダルトな演劇を志しているのに、また行ってしまいました。昨年と同じ内容で
キャストがかわってます。結成3年のグループ、ジュリエットのクリスマスライヴ
の日、3ヵ月行方不明だったリーダーが帰って来た。しかしメンバーの気持ちは
バラバラ。このままでは解散か。
世間一般に思われてるより、現実的でまじめな公演内容が多いみたいですが、
クリスマス公演ということでアイドルな内容です。それでもかなり厳しい内容で
すが、フィンランドでの出来事の所が脚本家エライとしか言いようがない。あの
数分間を見るだけでも価値あり。休憩の男子トイレが列になってるの1年間でこれ
だけかも。
12月24日 SoMniUm ValkyRie「棘」 千本桜ホール 500円
旗揚げ公演とのことです。ソムニウム ヴァルキュリアと読むようです。高校生
の一人の女子がある男子に好意をもち、かなりアプローチするのだが、彼は目の
見えない妹に気をつかってばかり。それぞれに思い通りにならない気持ちは棘
となって・・・。
かなりの部分が詩にあわせて暗黒舞踏風の動きをするという、ちょっと変わった
作りでした。衣装もかわってました。観客の多くも演劇に慣れているとは思えな
い若い人達だったので、ちょっと驚いている様子でした。意欲的な作品だとは思
いますが、動きと言葉が効果的に組み合わされていたとは言い切れないので次作
でどうなるか興味あります。
12月28日 東京二十三区外劇団「モテたくて・・・冬」 千本桜ホール 1500円
今年2回目です。山小屋のセットがすごい。山小屋に怪しい2人組がやってきて、
客に銃を向けて、いきなり「いまから男塾をおこなう」と宣言した。男とは、・・・
と記した掛け軸を出し、超ハイテンションで演説する。実際のカリキュラムは
テープから流れる塾長の声で進むのだが、これがお茶目。彼らの目的は?
かなり無茶苦茶なシチュエーションの劇でしたが、個性的なスタイルへの挑戦
意欲は高いと思います。あの外人さんの正体は?
12月29日 「HUNTER HUNTER」 スペースゼロ 5600円
適当にチケット買ったら、少年ジャンプ連載で、アニメにもなってるまんがの
ミュージカル化とのことでした。観客は、子供連れの家族が多いかと思ったの
ですが、多かったのは、小学校高学年から中学生の女の子でアニメ好きの人た
ちのようです。
メインキャストは、アニメの声キャストそのままなんだけど、元々役者やって
る人が多いようで、内容的に少し子供向けという他は、ちゃんとした劇になっ
てます。BQMAPの竹内順子はアクションも堂に入ったものですが、みんなちゃん
と笑いが取れる演技してます。悪役?側の8人もいいね。
でも小中学生に5000円以上は高いなあ。
12月29日 泪目銀座「OVER THE CENTURY」 TOPS 4000円
今年最後です。いや20世紀最後の演劇鑑賞です。チラシの写真にあるように、
村田雄浩が神父を演じる、心暖まるコメディです。TVドラマでもさえない
男を演じさせたらピカイチの彼ですが、今回もかなり情けない、けれど・・
です。まあ見てのお楽しみといったところ。起承転結の転が無く、いつのま
にか入った結がやたら長いといったテイストです。でもほんと良くできた本
だなあ。
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